LIFE STYLE | 2021/01/20

アンチマスク派のコロナ陰謀論者がコロナに感染。病床から訴えるマスク着用の重要性

文:汐里
新型コロナウイルスの感染拡大が進み、16日には亡くなった人が世界全体で累計200万人。にもかかわらず、「コロ...

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文:汐里

新型コロナウイルスの感染拡大が進み、16日には亡くなった人が世界全体で累計200万人。にもかかわらず、「コロナは風邪」「マスクは無駄」だと主張する人々が絶えない。

そんな中、コロナ陰謀論者の男性が投稿した1本の動画に今、注目が集まっている。訴えるメッセージから、いまだ終息が見えないコロナウイルスとの向き合い方について考えてみてほしい。

マスク着用の店員をバッシングした過去

アメリカ在住のチャック・ステイシーさんは、マスク着用に反対する、いわゆる「アンチマスク派」だ。

昨年5月には、地元のドーナツ屋の店員がマスクを着用していることについて、「店員が強制的に着けさせられているマスクにはうんざりする。それはこの状況に対する過剰反応の一例。我々が店に訪れたとき、従業員を気の毒に思うことなく、食事を楽しめるようやめてください」と、自身のFacebookで非難していた。

「この病気にかかる可能性を5%でも減らすことができるのなら」

しかし、そんなある日、まさかの出来事が起こった。ステイシーさん自身が新型コロナウイルスに感染したのだ。今年1月5日、ステイシーさんは友人であるダニエル・ユールフェルダーさんのTwitterを介して動画を発信。ユールフェルダーさんは、「私の友人は、マスクを着用していませんでした。なぜなら、彼はこの状況が政府による嘘だと信じていたから。でも今、彼は気管にチューブを挿入されそうになっています。彼に頼まれてこの動画をシェアします」というメッセージとともに、ステイシーさんの動画をアップした。

動画の中に、マスクを着けなくても平気と豪語していた勇ましい男の姿はない。そこにいたのは、病院のベッドで、鼻にチューブを通したまま、息苦しそうに言葉を発する弱々しいステイシーさんだ。

「私はマスクを着けませんでした。でも着けるべきでした。コロナはただのインフルエンザだと、すぐに無くなる“政治的なもの”だと思っていました。マスクが有効だなんて思ってもいませんでした」と新型コロナウイルスへの自身の認識が誤っていたことを認めた。さらに、「マスクを着用することで、この病気にかかる可能性を5%でも減らすことができるのなら、マスクを着用してください。子どものため、愛する人のため、そして自分を守るためにもです」とマスク着用を呼びかけた。

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