EVENT | 2020/08/03

テレワークで必須!「情報」「時間」「心理的」ロスをなくすテキストコミュニケーションの重要性【連載】令和時代のオープンイノベーション概論(4)

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リアルオフィスでは特に意識せずに行っている同僚や上司との調整や意識合わせも...

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リアルオフィスでは特に意識せずに行っている同僚や上司との調整や意識合わせもテレワークでは、同じようにはいきません。すぐ隣に仲間がいて何気なく会話ができる環境ではないためです。

「ビデオ通話があるじゃないか」となるかもしれませんが、色々設定が必要なビデオ通話だと、「何気なく」というわけにもいきません。なので、そこを埋め合わせるためにはSlackに代表されるテキストコミュニケーションツールを使うことになります。

しかし、テキストコミュニケーションは慣れていないと誤解や感情の対立を生みやすく、仕事の効率のみならずメンタルヘルスにも悪影響を与えかねません。

角 勝

株式会社フィラメント代表取締役CEO

1972年生まれ。2015年より、新規事業開発支援のスペシャリストして、主に大企業において、事業開発の適任者の発掘、事業アイデア創発から事業化までを一気通貫でサポートしている。前職(公務員)時代から培った、さまざまな産業を横断する幅広い知見と人脈を武器に、必要な情報の注入やキーマンの紹介などを適切なタイミングで実行し、事業案のバリューと担当者のモチベーションを高め、事業成功率を向上させる独自の手法を確立。オープンイノベーションを目的化せず、事業開発を進めるための手法として実践、追求している。 

テキストコミュニケーションはなぜつらいのか?

そもそも「テキストコミュニケーションがつらい」「苦手だ」という意識を持っている人は少なくないと思います。テレワークがコロナで広まるまでは、仕事ではメールでの形式ばった文章しか書いたことがないという人がほとんどだったのではないでしょうか。

いかにもビジネス上での文章という感じで集中して書くイメージでしょう。メールは書く方も読む方もそれなりに大変です。重要な顧客や上司からのメールの場合は、行間を汲み取り、相手の意図を推し量り、最適な答えを返すべく集中して内容を確認する。

場合によっては周りの同僚にも意見を求める……。そんな光景がオフィスでの日常だったのではないでしょうか。

そういうビジネスでのテキスト=固い・フォーマルという意識は手軽にやりとりできるテキストチャットツールが導入されてもなかなか払拭できません。それどころか、家族や友人と行ってきたテキストチャットをビジネスで行うときにどんなトーンでやればいいのか、新たな悩みの種が増えたように感じる人も多かったのではないでしょうか。

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