文:Hannah
今や、小学生の「将来なりたい職業」のアンケートで上位にランクインしているYouTuber。
一攫千金を夢見ることが出来る仕事である一方、再生数を稼ぐため過激な動画に手を染め、問題を起こしている人もいるようだ。
インドネシアのYouTuberが逮捕
登録者数15万人を誇るインドネシアの人気YouTuberフェルディアン・パレカ氏とその友人は、動画の企画で、ホームレスでトランスジェンダーの女性2人にインスタントラーメンの弁当箱をプレゼントする映像を撮影。彼女たちは突然の贈り物に最初は喜んだが、弁当箱の中に腐った食べ物や石、コンクリートの破片が詰められていていることに気付くと、パレカ氏たちは嘲り笑ったという。
このあまりに酷すぎるイタズラ動画を、パレカ氏は5月上旬にアップロード。『Newsweek』によると、投稿した動画の冒頭で、パレカ氏は「オネエの奴らがいたらこの弁当箱を渡す。オネエがいなかったら、この街はオネエから安全だということだ」と主張。「オネエは政府に従わない。だから、俺たちのことを悪く言うな。俺たちは政府のためにやるんだ」とも。
この動画はLGBTQのコミュニティの間で大きく悪評を買い、SNS上でパレカ氏に対し怒りを顕わにした。そして、多くの人にこの動画を通報するよう呼びかけた。
すると、YouTubeは問題となっているこの動画を、嫌がらせやいじめに関するポリシーに違反しているとし削除。その後、パレカ氏は自身のInstagramに偽の謝罪動画を投稿し、「登録者数が3万人を超えたら自首する」と宣言していた。
今月8日、パレカ氏とその友人はバンドン警察に逮捕された。『The Jakarta Post』によると、パレカ氏は懲役最大12年と80万4000ドルの罰金を課せられたという。