LIFE STYLE | 2020/05/08

自宅待機命令を無視してコンビニに繰り出した若者7人に罰金77万円!高い授業料を支払う羽目に

文:米澤智子
新型コロナウイルスの感染拡大が続くアメリカでは、多くの州で自宅待機命令が発令されている。遠出を楽しむなど...

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文:米澤智子

新型コロナウイルスの感染拡大が続くアメリカでは、多くの州で自宅待機命令が発令されている。遠出を楽しむなど、もってのほかだ。

そんな中、無鉄砲な若者7人が高い授業料を支払うことになったと話題を集めている。

セブンイレブンの前でうなだれる若者7人

自宅待機命令が発出されているカリフォルニア州では、食料の調達、車の修理、親族の世話など「必要不可欠な」場合以外の外出が許されていない。どんな規模の集会でも、開催や出席をしてはいけないとしている。

しかし4月10日の夜、同州サンタクルーズのオーシャンストリートに店を構えるセブンイレブンで、若者7人が警察に捕まった。彼らは地元住民ではなく、約50マイル(約80キロメートル)離れたフリーモントからやってきたのだった。若者7人は警察に対し「必要不可欠な」飲み物を買うためにサンタクルーズまで車で来たと説明。もちろん、警察がそんな苦し紛れの言い訳を聞くはずもなく、自宅待機命令違反で1人当たり1000ドル(約11万円)、合計7000ドル(約77万円)の罰金が言い渡された。

サンタクルーズ警察のアンドリュー・ミルズ署長は12日、自身のTwitterにセブンイレブンの前にうなだれた様子で座り込む若者7人の写真を投稿。「サンタクルーズ在住ではない者が私たちのコミュニティを危険に晒した場合、罰金を支払ってもらうことになる」と注意を促した。

同州のベイエリアで発生した自宅待機命令違反は、今回が初めてではない。『ABC7News』によると、3月にはサンノゼでフィットネスジムやレストランを含む56の店舗が摘発され、警察から教育的指導が入ったという。

警察の厳しい対応に賛否両論?

サンタクルーズ警察は12日、Facebookにて「7人×1000ドル=高過ぎる夜遊びだ。今は集まったりパーティーをしている場合ではないということを、改めて認識してもらいたい」とコメントを発表。この投稿は瞬く間に拡散され、現在7800件の「いいね!」、8800件のシェアを獲得している。

また、約1万件ものコメントが寄せられ、厳しい対応を取った警察に称賛の声が上がる一方、厳しすぎる態度に批判の声も上がっている。

あるFacebookユーザーは「これは警察の仕事でもないし誇りに思うことでもない。外に出ている人全員に召喚令状を渡すようなものだ」「警察は国民を守るためのもの。手荒でばかげた取締りをするためのものではない」と行き過ぎた対応に疑問を呈した。

外出さえしなければ罰金を支払う必要はないが、長引く自宅待機に人々のストレスがたまっているのもまた事実。警察と市民の攻防戦はもうしばらく続きそうだ。