文:chopsticks
新型コロナウイルスの流行による買い占め騒動が話題になる一方で、売上が激減し頭を抱える事業者も少なくない。2023年には6.5兆ドルに達する見込みのオンライン通販は、新型コロナウイルスにどのような影響を受けているのだろうか。
『Visual Capitalist』が小売情報会社Stacklineの調査に基づいて今月8日に発表した、新型コロナ渦中の2020年3月時点と昨年の2019年3月時点のオンライン通販の売上を比較したインフォグラフィックを公開した。
売上が伸びた商品トップ10
まずは、新型コロナ渦中にオンライン通販での売上が伸びた商品トップ10を紹介する。
1位 使い捨て手袋(670%増)
2位 ホームベーカリー(652%増)
3位 咳止め薬(535%増)
4位 スープ缶(397%増)
5位 米・穀物(386%増)
6位 レトルト食品(377%増)
7位 フルーツカップ(326%増)
8位 ウエイトトレーニンググッズ(307%増)
9位 ミルク・クリーム(279%増)
10位 食器洗い用品(275%増)
ランキングを概観してみると、医療関連商品や災害の備えとなる食品の売上が特に伸びていることが分かる。
しかし、何よりも注目すべきはホームベーカリーやウエイトトレーニンググッズの売上が伸びているということだろう。消費者が孤独な生活にポジティブな変化を求めていることが推察される。Amazonで最も売れているホームベーカリー、クイジナート社のCBK110は現在売り切れ中だ。また、GlobalWebIndexの調査によると、85%の人が隔離されている中で何かしらの運動を行っており、40%が隔離解除後も続けると答えているという。