LIFE STYLE | 2020/02/03

世界で最もダウンロードされているアプリをグラフ化してみた!「Tiktok」は2位…1位は?

文:coolpolaris
「WhatsApp」が1位。Facebookグループに食い込む「TikTok」
今や地球...

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文:coolpolaris

「WhatsApp」が1位。Facebookグループに食い込む「TikTok」

今や地球外生命体の検索支援アプリまである時代だが、2019年のアプリダウンロード数は、全世界で1150億件(App Store310億件、Google Play840億件)に達した。さらにその市場規模は、2021年で6.3兆ドルまで膨らむと予想される。このアプリマーケットの勢いを、Visual Capitalistが制作した「世界で最もダウンロードされているアプリ」ランキングで紹介する。

モバイルアプリのデータなどを扱うSensor Towerの調査レポート「2019年世界でダウンロードされたアプリ」によると、ダウンロード数トップは、4年連続でメッセージアプリ「WhatsApp」となった。日本ではまだ馴染み薄いかもしれないが、海外で最も普及している「LINE」のようなアプリだ。

この「WhatsApp」を始め、「Facebook Messenger」「Facebook」「Instagram」と、Facebookグループの4アプリが上位5位にランクインし、全体で160億件のダウンロードという驚異的な数字を記録した。

この鉄壁を割るように2位に入ったのが、短編動画アプリの「TikTok」だ。2018年に初めてトップ10入りした「TikTok」は、「Instagram」を抜いていきなり4位にランクイン。翌年には、「WhatsApp」のトップの座を脅かすほどに急成長した。

新勢力による短編動画アプリの台頭

「TikTok」の成長はめざましく、2019年の収益は前年の5倍を超える1億7700万ドルを達成。中国の有力なテクノロジー企業であるバイトダンスが運営しており、2019年第4四半期の収益の約8割が、母国中国人の利用に起因する。

「TikTok」以外にも、短編動画アプリの成長が目立っている。6位にランクインした「Likee」もそのいい例だ。「Likee」は、中国のライブ配信プラットフォーム「YY(歓聚時代)」傘下によるシンガポール発のアプリだが、3億3000万件のダウンロードの大半はインド人によるものだ。

この短編動画のカテゴリーは、他業界からの新規参入が絶えず、データに現れていないダウンロード数が明らかになると、勢力図を塗り変えるかもしれない。

「Disney+」やゲームアプリも市場を牽引

ストリーミングサービスでは、昨年サービスを開始した「Disney+」の今後に注目したい。11月のローンチ後わずか1カ月で5000万ドルの収益を上げ、全ストリーミングアプリダウンロード数の1/3(34%)となる、3000万人の加入者を獲得した。これは、今回唯一ストリーミングサービスでランクインした「Netflix」加入者の半分にあたり、「Hulu」と「Amazon Prime」の、昨年1年間の数字を上回る。

また、ゲームアプリは、「コール オブ デューティ」と「マリオカート」が人気を二分した。特に「コール オブ デューティ」の無料モバイルバージョンは、1億7000万のダウンロードとなり、2016年に3億件以上のインストールを記録した「ポケモンGO」に次ぐ、史上2番目の成績となった。すでに24億人のゲームファンを有し、スマートフォンの一層の処理速度向上が追い風となって、ゲーム分野もますます拡大が見込まれる。

国別ではインドがアメリカを抜いて1位に

※中国はGoogle Playが使えないので除外

アプリマーケットの国別の伸張は、インターネットの高速化とスマートフォンの普及に伴い、中国、インド、ブラジル、ロシアなどで著しい。中でも13億の人口の半分が25歳以下のインドでは、2019年最終四半期で約50億件のアプリがインストールされ、30億件強に留まったアメリカを、大きく上回って1位に躍り出た。特にインドでは「TikTok」の利用が多く、国内で昨年初めてダウンロードしたアプリの45%が「TikTok」である。

2018年にアプリに費やされた1010億ドルは、広告やモバイルコマースなどとの融合で、今後もますます拡大が見込まれる。アプリマーケットの成長は、まだ始まったばかりだ。