LIFE STYLE | 2020/01/18

交通事故で両足を失った悲劇の茶トラ猫、義足を装着した姿でSNSの人気を独占

文:mnkr
義足を装着し、クールに佇む茶トラ猫のヴィート、6歳。
九死に一生を得たヴィートの生き様が今、SNS上で...

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文:mnkr

義足を装着し、クールに佇む茶トラ猫のヴィート、6歳。

九死に一生を得たヴィートの生き様が今、SNS上で話題となっている。

イタリア初の猫の義足手術

ヴィートは伊ミラノ市内で、元バスケットボール選手のシルビア・ゴッタルディさんとリンダ・ロンゾーニさん夫妻に愛されて暮らしていた。2018年12月、シルビアさんとリンダさんが新婚旅行に行っている間、ヴィートは友人の家に預けられていた。

そんな中、ヴィートは運悪く交通事故に遭ってしまった。運よく近所の病院に運ばれ、一命は取り留めたものの、ヴィートは両足を切断しなければならなかった。このような状況に陥った猫はほとんどの場合、安楽死されるという。

『BBC』によると、この時シルビアさんとリンダさんの頭の中に、イギリスのある一匹の猫がよぎったという。世界で初めて義足を付けた猫、オスカーだ。2人にとって一筋の希望の光であった。これまでイタリアでは、猫の大腿骨に直接人工物を挿入する義足手術の成功例がなく、ヴィートはイタリア初の取り組みに挑戦することとなった。

Instagramのフォロワーは1万3000人

両足を失ったヴィートはまず、外科医から一時的な義足を与えられた。その後、恒久的な義足を装着するべく、スポーツ選手も使用する関節のあるバネ入りの義足を取り付ける手術を受けることに。

手術は無事成功。ヴィートは数カ月かけて、“サイボーグのような猫”であることに自分の中で折り合いをつけていった。そして交通事故から1年経った今、再び散歩をしたり、クッションの階段を使ってソファに上ったりすることが出来るようになった。ヴィートは新たな人生を歩み始めたのだ。

「この棒みたいな足で歩くなんて、初めは簡単ではありませんでした」と自身のInstagramで振り返るヴィート。「ジャンプできないことや、もう近所でボス面できないこともね」とも。それでも、ご主人の大きな愛と周りの人々の温かいサポートを受けて、ヴィートは最高の生活を楽しんでいる。

勇敢なヴィートとサポートする人たちの愛は、世界中の人々の心を射止め、Instagramは1万3000人のフォロワーを集めている。ヴィートは世界中が注目するスーパースターだ。