LIFE STYLE | 2019/06/13

ソーシャルメディアの覇権争いを過去16年間にわたりグラフ化してみたら、意外な潮流が見えてきた

文:岩見旦

FacebookやTwitter、Instagramなど、インターネット上でさまざまな人とコミュニケー...

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文:岩見旦

FacebookやTwitter、Instagramなど、インターネット上でさまざまな人とコミュニケーションが取ることができるソーシャルメディアは、私たちの生活に欠かせない存在だ。SNSが一般的になる以前も、ブログや動画共有サイト、ソーシャルブックマークなど、多彩なソーシャルメディアが人気を博してきた。

そんなソーシャルメディアの人気の移り変わりを表した動画が今、注目を集めている。2003年から2018年までの16年間、各ソーシャルメディアの月間アクティブユーザー数を、『The Next Web』がグラフ化。激しく繰り広げられてきた覇権争いが一目瞭然だ。

Facebook以前に流行っていたソーシャルメディアはこれだ

まず2003年時点でトップに君臨しているのは、SNSの草分け的存在のFrendship。Googleが運営していたOrkutや、写真共有サービスFlickr、タイで人気のSNSであるHi5がランクイン。2006年には、ユーザー数2500万人を抱えた音楽SNSのMySpaceが1位に躍り出た。

しかし、動画共有サービスYouTubeが右肩上がりで成長。2008年にユーザー数1億人を越え、一気に他をごぼう抜きしトップへ。そして翌年、FacebookがMySpaceを追い抜き、2位にアップした。2011年には、Googleが運営していたGoogle Buzzが3位に登場。じわじわユーザー数を増やしたTwitterも4位につけている。またこの年、ユーザー数5億人を越えたFacebookがYouTubeを抜いて1位に昇格した。

2014年にはミニブログサービスのTumblrが3位に付けるも、翌年には中国のメッセージアプリWeChatが3位を奪取。Instagramや、Googleが運営していたGoogle+、中国のSNSであるWeiboが上位に台頭した。

最後の2018年時点では、ユーザー数22億のFacebookと、ユーザー数19億人のYouTubeの二強に、10億人のInstagramとWeiboが追う状況だ。そして突如、ショート動画共有アプリのTiktokが6位に登場している。

スマホの登場とソーシャルメディアの成長。SNSで話題に

クリエイティブ集団「THE GUILD」の安藤剛さんは12日、この動画を「2008年くらいまでは、いかに1億ユーザーを超えるのが困難だったかが分かる。そこから急速に成長スピードが上がったのはスマホの登場だろうな」という分析とともに紹介。現在8000件以上のリツイートを記録している。

また、アジャイルメディア・ネットワーク取締役CMOの徳力基彦さんも「このグラフで個人的に衝撃だったのは、TwitterにTumblr が抜かれてから、今も圧倒的に負けてる事実と、すでにTwitterがTikTokにも抜かれてるという事実」と、Twitterの現状に驚きをもってこの動画を共有した。

まさにソーシャルメディア戦国時代。次はどんなサービスがトップに君臨するのか、目が離せない。