LIFE STYLE | 2019/05/30

あのタイタニックが2022年に復活! 最新技術を携え、初代と同じルートを就航

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文:岩見旦

当時の最新のテクノロジーを注ぎ込み、「神でも沈めることが...

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文:岩見旦

当時の最新のテクノロジーを注ぎ込み、「神でも沈めることができない不沈船」との呼び声高かった豪華客船・タイタニック号。1912年4月10日、英国サウサンプトンからニューヨークを目指し処女航海に出発したものの、その4日後、氷山との衝突事故を起こし、多くの犠牲者を生んだ。

あれから約100年、タイタニック2号が2022年に出航するプロジェクトが計画されている。

十分な数の救命艇やレーザー技術などを搭載

タイタニック2号は初代と同じ大きさ、同じ外観と内装、同じ客室配置が再現しており、9つのデッキと835の船室があり、約2400人の乗客と約900人のクルーを収容する。

現在、2号をリアルにCGで作成した動画が、YouTubeで公開されている。モダンで重厚感のある客室は映画『タイタニック』の世界そのままだ。レオナルド・ディカプリオがケイト・ウィンスレットを待っていた豪華な階段も再現されている。

初代と同じなのは船体だけでない。ルートも同じで、英国サウサンプトンからニューヨークという大西洋航路を進むことが予定されている。恐ろしく感じるかもしれないが、十分な数の救命艇や最先端のナビゲーションシステム、レーザー技術が搭載されており、初代のような悲劇は避けられそうだ。さらには世界中を巡る旅も計画しているとのこと。

このプロジェクトを手がけている船舶会社ブルー・スターラインの会長クライブ・パーマー氏は、「ブルー・スター・ラインは、本格的なタイタニック体験を創造します。初代と同じインテリアと同じ客室レイアウトの客船を乗客に提供しながら、最新の安全対策、ナビゲーションシステム、21世紀のテクノロジーを統合し、最高レベルの贅沢で快適な旅を提供します」と声明で述べている。

このプロジェクトは、初代沈没事故から100年となる2012年に発表され、中国の造船所に発注済みと発表されていたものの、経済的な理由で一時中断。しかし、問題は解決したとして、2018年9月に再開を発表している。

不幸な沈没事故が頭にちらつきながらも、私たちを惹きつけて止まないタイタニック号。映画の主人公になりきって、船首で手を広げるカップルが続出することは間違いない。