ITEM | 2019/05/23

文字入力なしに好みの飲食店を記録・検索できるアプリ「LINE CONOMI」

文:武者良太
レシートの文字や写真の位置情報を参照する
WEBで情報を検索する場合、文字を入力するのが一般的。ところ...

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文:武者良太

レシートの文字や写真の位置情報を参照する

WEBで情報を検索する場合、文字を入力するのが一般的。ところが最近は、キーボードによる文字入力をせずにサーチする若者が増えてきているという。

例えばiPhoneの場合、音声アシスタント機能のSiriに「Hey Siri。天気予報を教えて」といったように音声入力で情報検索が可能だ。音声アシスタント機能の種類こそ違えど、同様の作業はAndroidでも、PCでも行える。

音声検索機能の進化により若者のキーボード離れ、フリック入力離れが進むのかもしれない。と思っていたが、画像内の文字認識システムも今後の文字入力手法のトレンドとなる可能性があるのではないだろうか。

その気配を感じたのが、LINEの飲食店検索・口コミアプリ「LINE CONOMI」だ。登録されている情報を検索、または自分から口コミを投稿する際に、飲食店名・住所などの情報を入力しなくてもいいように、レシートに記載されている店名・住所・電話番号・日付・注文メニュー・価格などの情報をテキスト化してくれる機能を持つ。

レシートがなくても、店の入り口や店内で撮った写真の位置情報から、店名などの情報をピックアップしてくれる。ただし未登録の店舗の場合は文字入力が必要になる。

アプリがリリースされて1カ月もたっていないため、現時点ではデータベースが充足するまでまだ時間がかかるという印象が伺える。しかし今後はレコメンド機能や、特定の地域・店舗のメニューランキング機能などが追加される予定だという。

画像内の文字認識システムは同音異義語でも着実に、かつ声を出しにくいところでも文字入力ができるメリットがある。同様の機能はデジタルメモサービスのEvernoteや、Google翻訳などでも使われているが、LINE CONOMIのように他ジャンルのアプリ・サービスでも使われていくのだろう。


LINE CONOMI(iPhone)

LINE CONOMI(Android)