文:山田山太
新型コロナウイルスの影響で未だ品薄状態のマスク。高額転売なども横行し、不安が募る人も少なくないだろう。
そんな中、台湾のデジタル担当大臣を務める唐鳳氏が3月31日、自宅で簡単にマスクを消毒する方法をTwitterに公開。さらに4月2日、日本人に向け日本語で説明したバージョンを公開した。
炊飯8分で消毒完了
やり方は簡単。まず電鍋(台湾の炊飯器)と時計を用意する。中に水は入れず、使ったマスクだけを投入。蓋をしめ「炊飯ボタン」を押す。8分ほど経ったら、消毒完了だ。
唐鳳氏によると、台湾FDAは科学者・研究者向けのSNS『ResearchGat』に掲載された論文を参考にして検証。汚れや破損がなく、室外または感染リスクの低い場所で使用されたサージカルマスクが消毒でき、この方法で3回〜5回の再利用が可能だ。
台湾の新型コロナウイルス対策を支える天才
唐鳳氏は2016年に、蔡英文政権のデジタル担当大臣に就任。台湾史上最年少の、35歳という若さで閣僚入りを果たした。また、IQ180を誇る世界的な天才プログラマーとしても知られている。今世界が最も期待する政治家と言っても過言ではないだろう。
そんな唐鳳氏を有する台湾は、国内の感染者数298人、死者3人と、現状新型コロナウイルスの抑え込みに成功している(3月30日時点)。唐鳳氏は民間のエンジニアと協力し、国内のマスクの在庫をマッピングしたアプリの無償配布や、健康保健カードと連動したマスク配給のシステム作りなど、デジタルの側面から政策を支えた。
残念なことに日本ではその恩恵に授かれないが、この方法だったらきっと出来るはず。マスクが足りなくなった人は、一度試してみてはいかがだろうか。