分野横断で「文化の実験」を行う新ミュージアム、100年先へ物語をつなぐ
一般財団法人JR東日本文化創造財団 は、2026年3月28日(土)、高輪ゲートウェイ駅直結の TAKANAWA GATEWAY CITY に複合型ミュージアム 「MoN Takanawa: The Museum of Narratives」 を開館した。
同館は 「100年先へ文化をつなぐ」 をミッションに掲げ、アートやテクノロジー、自然科学、エンターテインメントなど多様な領域を横断しながら、新たな文化の創出を目指す拠点だ。名称に込められた 「MoN」 には、新しい世界へとひらく 「門」 と、未来を考えるための 「問」 の二つの意味が重ねられており、来館者が物語を通じて新たな視点や可能性に出会う場となることを意図している。
建築は隈研吾建築都市設計事務所による外装デザインで、スパイラル状のフォルムと木材を多用した外観が特徴だ。緑に覆われた構造は屋内外をシームレスにつなぎ、日本の在来種を中心とした植栽によって季節の移ろいを感じさせる。館内には約1,500平方メートルの展示空間のほか、全面LEDを備えたシアターや約100畳の畳空間を備え、展示からパフォーマンスまで幅広い表現に対応する。さらに足湯テラスやレストラン、カフェなども併設され、一日を通じて滞在しながら文化に触れることができる。
開館にあわせて掲げられたシーズンテーマは 「Life as Culture ― 生きるは、ブンカだ」。2026年3月から9月にかけて、9つのプログラムが展開される。中でも象徴的な企画として、「ぐるぐる展-進化しつづける人類の物語」 と、手塚治虫の作品をもとにしたライブパフォーマンス 「MANGALOGUE:火の鳥」 が実施される。前者は自然や文化に通底する「らせん」というモチーフを軸に、人類の営みを横断的に捉え直す展示であり、後者は漫画を複数人で体験する新しい上演形式として提示される。
また開館を記念したイベント 「MoN祭」 が3月28日(土)から4月17日(金)まで開催される。文化人やクリエイターが集まり、展示やパフォーマンス、トークセッションなどを通じて新施設の幕開けを祝う。3月29日(日)には隈研吾や日比野克彦、又吉直樹らが登壇するセッション 「MoN未来会議」 も予定されており、多様な視点から文化の未来が語られる場となる。
総合プロデューサーの小山薫堂は、この場所が人や文化をつなぎ、新たな価値を生み出す拠点となることへの期待を示す。かつて鉄道が海上を走り、東京の玄関口として機能していた高輪の地において、再び多様な文化が交差する場を生み出す試みである。
文化を 「展示する」 にとどまらず、分野を越えた共創の中で生み出していく。その思想を体現する場として、MoN Takanawaは今後の文化発信のあり方を問いかける存在となりそうだ。
MoN Takanawa: The Museum of Narratives
開館日:2026年3月28日(土)
所在地:TAKANAWA GATEWAY CITY (高輪ゲートウェイ駅直結)
階数:地上6階・地下3階
主用途:展示場、ホール、飲食施設など
公式サイト
https://montakanawa.jp/