近年再評価が進む 田名網敬一に迫るシンポジウム
国立新美術館は、2024年8月7日(水)~2024年11月11日(月)にて、田名網敬一の初となる大規模回顧展 「田名網敬一 記憶の冒険」 を開催している。また開幕を記念し、その60年以上にわたる創作活動を知る国内外の識者を迎えた国際シンポジウムも開催する。
MoMAやシカゴ美術館、M+(香港) にも作品が所蔵され、国内外のファッションブランドやミュージシャンとのコラボレーションも増加するなど、近年再評価が進む田名網敬一。シンポジウムでは1957年に日宣美展で特選を受賞して以降、デザインと美術、両方の分野で活躍を続けてきた。アーティストとしての多様な側面を捉えながら、今なぜ田名網の作品が見直され、注目されているのかその真相に迫るとしている。
シンポジウム出演者は、大阪大学大学院人文学研究科教授でありポップ・アートに造詣が深い池上裕子、京都造形芸術大学での田名網の教え子であり美術作家として活躍する束芋、この夏に田名網に関する短編を上梓した小説家の朝吹真理子を会場に招き、さらにライデン大学助教授で日本の実験映像の研究者であるジュリアン・ロス (オランダ在住) がリモート登壇する。
出演者
池上裕子 (美術史家、大阪大学大学院人文学研究科教授)
ジュリアン・ロス (ライデン大学助教) ※オンライン参加
束芋 (美術作家)
朝吹真理子 (小説家)
司会・モデレーター:小野寺奈津 (国立新美術館特定研究員)
「田名網敬一 記憶の冒険」 開幕記念シンポジウム:田名網敬一の現在地
開催日:2024年9月14日(土)
時間:14:00~17:00 (13:30開場)
会場:国立新美術館 3階 講堂
対象:どなたでも
参加方法:当日整理券配布
定員:240名
料金:無料 (本展の観覧券の提示が必要)
主催:国立新美術館、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁
「田名網敬一 記憶の冒険」 について
「田名網敬一 記憶の冒険」は、国際的に高い評価を得る日本人アーティスト、田名網敬一の初となる大規模回顧展だ。田名網は幼少期に経験した戦争の記憶と、その後に触れたアメリカ大衆文化からの影響が色濃く反映された、色彩鮮やかな作品で知られている。
本展は当時の資料を含めて田名網が手掛けた膨大な作品を紹介することで、これまで包括的に捉えられることがなかった、その60年以上におよぶ活動を 「記憶」 というテーマのもとに改めて紐解こうとするものだ。
田名網敬一 記憶の冒険 Keiichi Tanaami: Adventures in Memory
会期:2024年8月7日(水)~2024年11月11日(月)
休館日:毎週火曜日
開館時間:10:00~18:00 ※毎週金・土曜日は20:00まで ※入場は閉館の30分前まで
会場:国立新美術館 企画展示室1E
主催:国立新美術館、朝日新聞社、独立行政法人日本芸術文化振興会、文化庁
協賛:集英社、adidas、MATTEL CREATIONS(TM)
制作協力:ソニー・ミュージックエンタテインメント
協力:NANZUKA
後援:J-WAVE
観覧料:一般2,000円、大学生1,400円、高校生1,000円
※中学生以下は入場無料、障害者手帳をご持参の方(付添の方 1 名含む)は入場無料
問合せ:050-5541-8600 (ハローダイヤル)
展覧会ホームページ・チケット情報
https://www.nact.jp/exhibition_special/2024/keiichitanaami/