BUSINESS | 2026/11/05

和の情緒を求めるのは若者だった。京都ホテル調査が映す世代の本音

老舗ホテルオークラ京都とNEXER Groupによる、京都旅行経験者200人の世代別調査

FINDERS編集部
photo:Guitar photographer/Shutterstock.com

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京都らしさを求めるのは、実は30代以下がトップだったという意外な結果

京都旅行で宿泊先を選ぶ際、「京都らしさ」を最も重視すると答えた人は、世代を問わずおよそ1割にとどまる。価格や立地という現実的な条件が圧倒的に優先される一方で、ホテルに和の情緒を求める声は、意外にもシニア層ではなく30代以下や40代で強い。

株式会社NEXER Groupは、老舗ホテル「ホテルオークラ京都」と共同で、京都への宿泊・旅行経験がある全国の男女200人を対象に、2026年10月16日(金)から10月25日(日)にかけて「【世代別】京都のホテルに求める価値」に関するインターネット調査を実施した。

調査によると、ホテルに「京都らしさ」を「とても求める」「やや求める」と回答した人の割合は、30代以下と40代でともに50.0%に達した一方、50代は42.0%、60代以上は44.0%にとどまった。落ち着いた和の情緒を好むのはシニア世代だという一般的な印象とは逆の結果である。

その京都らしさを感じる要素として全世代が挙げたのは「庭園や景観」だったが、「建築・デザイン」を選んだ人は30代以下で50.0%に達し、60代以上の36.0%を大きく上回った。空間そのもののデザイン性に魅力を見出す感覚は、若い世代ほど強いようだ。

ホテル選びで最も重視する条件を聞くと、30代以下と60代以上では「価格」が30.0%で最多、40代と50代では「立地」が最多となった。世代を問わず「価格」と「立地」が二強を占め、「京都らしさ」を最優先に挙げる人は各世代ともに1割前後にとどまる。

一方で「また泊まりたい」と思うホテルの条件を複数回答で聞くと、世代差がより鮮明に表れた。30代以下では「食事がおいしい」が66.0%で最多となり、「接客がよい」も50.0%に達した。しかしこの二つの項目は年代が上がるにつれて下がり続け、60代以上では「食事がおいしい」が36.0%、「接客がよい」は26.0%にとどまる。

入れ替わるように重みを増したのが「価格に納得感がある」で、60代以上では58.0%と最も多くの支持を集めた。京都旅行では「観光」を重視する人が全世代で過半数を占めるものの、「観光」と「ホテルでの滞在」を同じくらい重視する人は30代以下の10.0%から60代以上の28.0%へと増えており、年齢を重ねるほど滞在そのものの充実度を気にする様子がうかがえる。

食事や接客といった体験価値で若い客を引き込み、価格の納得感や滞在の快適さでシニア層の支持を得る。宿泊施設にとっては、客層の年代に応じて何を磨くべきかを考えるヒントが、今回の調査結果には詰まっている。京都のホテル選びに迷う人は、自分がどの世代の傾向に近いかを振り返りながら、次の宿泊先を探してみてはいかがだろう。


【世代別】京都のホテルに求める価値に関するアンケート
調査主体:株式会社NEXER Group、ホテルオークラ京都(株式会社京都ホテル)
調査期間:2026年10月16日(金)〜10月25日(日)
調査方法:インターネットでのアンケート
調査対象:事前調査で「京都への宿泊・旅行経験がある」と回答した全国の男女
有効回答数:200サンプル
発表日:2026年11月2日(月)

公式サイト
https://www.hotel.kyoto/okura/