本物の図面と模型160点、ガウディの『総合芸術』を解き明かす公式展
スペインの建築家アントニ・ガウディの没後100年を記念する大型特別展「アントニ・ガウディ. 建築と芸術 : 没後100年特別展」が、2026年11月28日(土)から2027年1月27日(水)まで、東京・渋谷の東急プラザ渋谷3Fで開催される。カタルーニャ州政府の諮問機関であるアントニ・ガウディ評議会の協力を得た公式展であり、「ガウディ・イヤー2026」の記念事業の一環として企画された。
展示されるのは、ETSABアーカイブ(カタルーニャ工科大学ガウディ講座)やカタルーニャ・ラ・ペドレラ財団、カサ・バトリョ、カサ・ビセンスなど世界各地のアーカイブと個人コレクションから集められた自筆の建築図面、水彩画、立体模型、家具、装飾鉄細工など160点である。7つのユネスコ世界遺産を生んだ巨匠を単なる観光名所の紹介者として扱うのではなく、構造・機能・美を一体化させた「総合芸術(Gesamtkunstwerk)」という思想そのものに迫る構成になっている点が特徴だ。
構成はキュレーターのチャロ・サンフアン氏が手がけ、マタロー労働者協同組合のための初期プロジェクトから、エウゼビ・グエルの依頼による邸宅群、カサ・ミラ「ラ・ペドレラ」をはじめとする都市住宅、そして生涯をかけた傑作サグラダ・ファミリア聖堂まで、ガウディの軌跡をひとつの物語として描き出す。
会場はイントロダクションと8つのテーマセクションで構成される。同時代の建築家との協働を記録した「建築を学ぶガウディ」、初の独立プロジェクトを紹介する「建築家としての第一歩」、カサ・ビセンスなどの「初期作品」、グエルとの協働による傑作群、「ベリェスグアルド邸」、カサ・バトリョやカサ・ミラを含む「都市住宅の進化」、鉄細工やタイル装飾を扱う「デザイナーとしてのガウディ」、そして集大成「サグラダ・ファミリア聖堂」まで、建築家としての歩みを多角的に追える構成だ。
会場にはイマーシブな空間デザインが施され、図面や模型を読み解くだけでなく、ガウディが生み出した曲線と光の世界を体感できるよう設計されている。展覧会公式グッズも用意され、建築ファンだけでなく、デザインや美術に関心を持つ来場者が立ち寄れる内容になっている。入場は1時間ごとの日時指定制で、チケットはチケットぴあで事前に確保する必要がある。
東京会場を皮切りに大阪への巡回も予定されており、今回の渋谷展はその最初の舞台となる。建築と芸術の境界を越えたガウディの思考に触れたい人は、会期中に渋谷へ足を運んでみてはいかがだろう。
アントニ・ガウディ. 建築と芸術 : 没後100年特別展
Antoni Gaudí. Architecture and Art : Special Exhibition Commemorating the 100th Anniversary of His Death
会期:2026年11月28日(土)〜2027年1月27日(水)
開館時間:11:00〜22:30(最終入場21:30・1時間ごとの日時指定入場制)
会場:東急プラザ渋谷 3F(東京都渋谷区道玄坂1-2-3)
チケット予約:チケットぴあ https://w.pia.jp/t/gaudi100/
参加機関:100 Antoni Gaudí、カタルーニャ州政府(Generalitat de Catalunya)、アントニ・ガウディ評議会(Consell Antoni Gaudí)
主催:CSTS
共催:AUREA、Brand Architects(BA)、MOAT Experience
協力:AIRE
公式サイト
https://gaudi100.net/