ハロウィンの喧騒が去った渋谷に、ハチ公の足跡でよみがえる洗浄アート
ハロウィンの熱狂が去った翌朝の渋谷に、忠犬ハチ公が自ら街を駆け回って洗浄していったかのような足跡が浮かび上がった。これは、ケルヒャー ジャパン株式会社が手がける「洗伝PROJECT」の取り組みとして公開された洗浄アート「ハチ公、渋谷を洗います」である。塗料や化学物質を使わず、高圧洗浄機の水圧だけで路面や壁面の汚れを落として絵柄を浮かび上がらせる「リバースグラフィティ」の技法を用い、ハロウィン翌日であり犬の日でもある2026年11月1日(日)に公開された。
作品は、渋谷駅前のハチ公像からMIYASHITA PARKのハチ公像へと向かう路面に、次々と足跡の洗浄アートを描き出していく構成になっている。ハロウィンの喧騒で汚れた渋谷の街を、ハチ公が駆け回りながら綺麗にしていくというストーリーを、清掃という行為そのものによって表現した点が独自である。公開に合わせて、同じストーリーを映像化した犬の日特別ムービー「ハチ公、渋谷を洗います」もX(旧Twitter)で公開されており、ハロウィン後の渋谷を見つめるハチ公が街に飛び込み、足跡を残しながら洗浄していく様子が描かれている。
作品は2026年11月8日(日)まで、ハチ公前広場とMIYASHITA PARK(1F・4F・階段)で一般公開されている。本取り組みは渋谷芸術祭との連動企画であり、ハロウィン翌日という渋谷にとって象徴的なタイミングに、街の清掃と芸術祭のプログラムを結び付けた点が見どころだ。
X投稿動画URL
https://x.com/KarcherJapan/status/2116667120000118885?s=20
清掃を文化表現に変える「洗伝PROJECT」が示す、都市とアートの新しい関係
『ケルヒャー洗伝プロジェクト』は、ケルヒャーがグローバルに展開してきたリバースグラフィティプロジェクトを起点に、日本独自の文化貢献活動として新たに立ち上げた取り組みである。2026年4月には、完成30周年を迎えた栃木県足利市の松田川ダムの壁面に巨大な「侍」を描き出す『BRING BACK THE SAMURAI Powered by ケルヒャー』を実施しており、今回の渋谷での展開はその延長線上にある。
塗料や化学物質を使わず水圧だけで汚れを落とすリバースグラフィティは、環境負荷を抑えながら都市空間を再生できる手法である。日常の生活動線である公共空間を一時的なアートパークへと変え、清掃作業そのものを文化的な表現へ昇華させることで、都市美化と芸術祭のプログラムを融合させた景観活用のあり方を提示している。企業の文化貢献活動が、単なる社会貢献の報告に終わらず、街を舞台にした体験として設計されている点は、ブランディングや地域連携の手法を考える上でもヒントになる。
渋谷という大都市の象徴的なエリアで、清掃という日常の行為がアートとして立ち上がる様子は、現地でしか味わえない体験だ。渋谷芸術祭の期間に合わせて街を訪れる人は、ハチ公前広場からMIYASHITA PARKまでの足跡をたどりながら、普段とは違う視点で渋谷の路面に目を向けてみてはいかがだろう。
「ハチ公、渋谷を洗います」by ケルヒャー洗伝PROJECT
公開期間:2026年11月1日(日)〜11月8日(日)
公開場所:ハチ公前広場、MIYASHITA PARK(1F・4F・階段)
連動企画:渋谷芸術祭
ケルヒャー ジャパン株式会社
https://www.kaercher.com/jp/