CULTURE | 2025/02/05

漫画「火の鳥」の世界観を魅せる
手塚治虫のライフワークともいえる作品の大型展覧会が開催

六本木ヒルズ・東京シティビューで2025年3月7日(金)~5月25日(日)に開催

FINDERS編集部

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火の鳥は、エントロピー増大と抗う動的平衡=宇宙生命の象徴-

東京シティビュー (六本木ヒルズ森タワー52階) は、 2025年3月7日(金)から5月25日(日)までの間、手塚治虫 「火の鳥」 展 -火の鳥は、エントロピー増大と抗う動的平衡 (どうてきへいこう) = 宇宙生命 (コスモゾーン) の象徴- を開催する。

数々の名作を生みだした手塚治虫が、みずからのライフワークと宣言したマンガ 「火の鳥」 は、その血を飲んだものは永遠の命を得るという伝説の鳥 “火の鳥” を追い求める人々の葛藤を描く一大傑作長編。過去と未来を交互に描きながら、「生と死」「輪廻転生」といった哲学的なテーマを縦横無尽に表現した本作の壮大な世界観は、今もなお人々の心をとらえてやまない。

本展では、生物学者・福岡伸一が企画に携わり、原画を中心に映像、関連資料、そして 「火の鳥」 の世界観を表現したグラフィックなど計800点以上の展示を通し、30年以上の長きにわたって執筆された壮大な叙事詩を読み解く。さらに、キービジュアルをグラフィックデザイナー・佐藤卓が担当。時空を超えて存在する超生命体 “火の鳥” を中心に、赤と黒を基調としたインパクトのあるデザインとなっている。

「火の鳥」の作品世界をダイナミックに表現

東京シティビューのエントランスには、「プロローグ 火の鳥・輪廻シアター」 と題し、「火の鳥」 の作品世界を、空間全体にダイナミックに表現。展望台の窓面、複数の大型モニター、床面などを通して、「火の鳥」 の魅力や奥深さを伝え、マンガと眺望が融合した新感覚の没入体験を実現するという。フロアのプロデュースと映像制作は、福岡伸一が提唱する 「動的平衡」 のコンセプトムービーを制作したデザイナー・中村勇吾が担当。中央の画面には、粒子の動きで表現した 「動的平衡」 のイメージに重ねて、火の鳥が飛翔しているオリジナル映像を投影する。また左右に配置された6基のモニターでは 「黎明編」 から 「太陽編」 までの主要12編の中から、中村勇吾が厳選した名シーンをランダムに表示、大迫力の空間を作り上げる。

プロローグ 火の鳥・輪廻シアター イメージパース
「動的平衡」 コンセプトムービー (イメージ)  ©FUKUOKA SHINICHI OFFICE
火の鳥 動的平衡アニメーション (イメージ)  ※制作中

「火の鳥」 の連載開始から70年が経過した今、福岡伸一を道先案内人として、新たな生命論の視点から 「火の鳥」 の物語構造を読み解き、手塚治虫が生涯をかけて表現し続けた 「生命とはなにか」 という問いの答えを探求する。

手塚 治虫

漫画家

1928年、大阪府豊中市生まれ、宝塚市で育つ。大阪大学附属医学専門部卒業。医学博士。1946年に17歳で四コママンガ『マアチャンの日記帳』にてデビュー。翌年、単行本『新寳島』が大ヒットとなり、以来、日本のストーリーマンガの確立に尽くす。また、1961年、アニメスタジオ「虫プロダクション」を設立。1963年、国産初の本格的なテレビアニメシリーズ『鉄腕アトム』の放送を成功させ、アニメ界にも大きな業績を残す。代表作に『鉄腕アトム』『ジャングル大帝』『リボンの騎士』『火の鳥』『ブラック・ジャック』『三つ目がとおる』等がある。1989年死去。

公式サイト:https://tezukaosamu.net


手塚治虫 「火の鳥」 展
-火の鳥は、エントロピー増大と抗う動的平衡(どうてきへいこう)
=宇宙生命(コスモゾーン)の象徴-


会期:2025年3月7日(金)~5月25日(日)
会場:東京シティビュー (東京都港区六本木 6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52階)
開館時間:未定
入館料:未定
主催:東京シティビュー
企画監修:福岡伸一
企画協力:手塚プロダクション・朝日出版社
後援:J-WAVE

※手塚治虫の 「塚」 は旧字体が正式表記
※その他の詳細情報は、順次公開予定

公式サイト
https://hinotori-ex.roppongihills.com/

公式SNS
https://x.com/HINOTORIex

問い合わせ先
東京シティビュー 03-6406-6652 (受付時間 10:00~20:00)