船の自動運転技術スタートアップ 株式会社エイトノットの挑戦
株式会社エイトノットは、広島県大崎上島町と竹原市を結ぶ定期航路として運航、定期航路 *1 で自動航行船を用いた試験運航を2025年1月13日(月)より開始した。
本プロジェクトは、AIとロボティクス技術を活用した自律航行プラットフォーム 「エイトノット AI CAPTAIN」 を既存の小型船舶 (19トン) に搭載して実現、19トンクラスの小型船舶に自律航行システムを搭載し、定期航路で運航するのは国内初の事例となる。離島地域の交通インフラの持続可能性と利便性向上を目指すものだ。
*1 旅客定員12名以下、人の運送を行う貨物定期航路事業

少子高齢化や人口減少が進む離島地域では、交通・物流インフラの維持が重要な課題だ。また国内旅客船の隻数は合計2,100隻あり、20トン未満の小型船舶が72%(1,512隻)を占めている。離島航路においては、コスト削減を目的とした老朽化船舶 (数十トンクラスの大型船舶) から小型船舶へのリプレイス事例も進みつつあり、自律航行技術の社会実装加速化には大きな期待が寄せられている。
また小型船によりフェリー運航がない早朝や夜間における移動手段を確保し、生活必需品や生鮮食品の配送といった物流サービスの充実化を図ることで住民の生活利便性を向上、生活環境を大きく改善することも可能だ。
こうした取り組みが、離島特有の交通・物流課題解決のモデルケースとして、国内の他地域や海外の離島地域へと広がっていくことにも期待したい。
エイトノットについて
エイトノットはロボティクスとAIの専門家集団として、小型船舶向け自律航行技術開発を中心に 「海のDX」 と 「船舶のロボット化」 を推進し、社会課題の解決と海起点の新たな経済圏の創出を目指している。
自律航行技術の社会実装を通じて、船舶乗組員のサポートや、船舶安全性の向上、運用コストの最適化を実現し、水上輸送をより身近なものにしていきたいとしている。

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