CULTURE | 2025/02/12

バレンタインの常識が変わる!
チョコから花へ?若者を中心にSNSで広がるフラワーバレンタイン

一般社団法人花の国日本協議会が「フラワーバレンタイン2025」キャンペーンを実施

FINDERS編集部

SHARE

  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • line

一般社団法人花の国日本協議会は、バレンタインデーに大切な人へ花を贈る「フラワーバレンタイン2025」キャンペーンを実施する。全国約9,000店の花店が参加する大規模な取り組みで、今年で15回目を迎える。この取り組みの甲斐あってか、バレンタインデーといえば、チョコレートを贈る日というイメージが強い日本だが、近年この「フラワーバレンタイン」が若者を中心に広がっている。

20代男性の7人に1人がバレンタインに花を贈る時代へ

2011年にスタートした「フラワーバレンタイン」キャンペーンは、当初は50代以上の女性が主な花の購入者だった日本の花文化に、新たな風を吹き込もうと始まったこの取り組みあだ。その結果、2024年の調査では男性の花購入率が過去最高の9.7%に達した。

特筆すべきは20代男性の動向だ。なんと7人に1人、率にして14.2%が2月14日に花を贈っているという。この数字は、活動開始当初と比べて飛躍的な伸びを示している。

フラワーバレンタイン他フラワーギフト意識実態調査 全国20代~40代の男女1,099名 2024年3月調査

SNSが牽引する若者の花贈り文化

この急激な変化の背景には、SNSの影響が大きい。Instagram、X(旧Twitter)、TikTokなどのプラットフォームを通じて、花を贈る様子や受け取った喜びの瞬間が共有されることで、若年層の間で新しいトレンドとして定着しつつある。

特に「成人の日」における花贈りの急増は、この現象を如実に表している。コロナ禍で成人式や卒業式が中止された影響もあり、2023年頃から「成人の日」や「卒業式」に花を贈る文化が全国的に急速に広がった。株式会社花恋人の公式TikTokでは、成人式関連の動画が累計60万回再生を記録するなど、SNSの影響力の大きさを再認識させる結果となっている。

karendoの公式TikTokより成人式の花束投稿

花店各社の新たな取り組み

この新しい潮流に乗り遅れまいと、各花店も新たな取り組みを展開している。

青山フラワーマーケットでは、2025年のフラワーバレンタインに向けて、春夏のトレンドカラーであるプリズムから着想を得たパステルピンク、ブルー、グラデーションデザインのオリジナルタグを使用した商品を提案予定だ。

フラワーバレンタイン2025 店頭ポスター

また日比谷花壇でもオンラインと店頭の両方で施策を強化。オンラインではフラワーバレンタイン専用の新商品を投入し、チョコレートとのセット販売を展開。店頭では、2月14日が金曜日であることを活かし、仕事帰りに立ち寄りやすい仕掛けを実施する予定だ。

フラワーバレンタインの広がりは、単なる花の売上増加にとどまらず、若者たちの間に新たなコミュニケーションの形を生み出している。花を贈ることで、言葉では表現しきれない感情や気持ちを伝えられる。そして、その瞬間をSNSで共有することで、さらに多くの人々に広がっていく。この連鎖が、日本の花文化に新たな息吹を吹き込んでいるのではないだろうか。

2025年のフラワーバレンタインは、さらなる成長が期待されている。2月14日が金曜日であることも追い風となり、多くの花店が前年比110%以上の売上を見込んでいる。また、単に花を贈るだけでなく、チョコレートとのセット販売や、エシカルなパッケージの導入など、新しい試みも増えている。

日本の花文化に新たな可能性とも言えるフラワーバレンタイン。若者の感性とSNSの融合で生まれたまさに現代ならではの文化と言えるかも知れない。

フラワーバレンタインの詳細や、全国で開催されるイベント情報については、フラワーバレンタイン公式サイトをチェックしてみてはいかがだろうか。


フラワーバレンタイン公式サイト
https://www.flower-valentine.com/  

公式X(旧Twitter)
https://twitter.com/f_valentine2025

公式Instagram
https://www.instagram.com/flowervalentine_official/

公式Facebook
https://www.facebook.com/flowervalentine/

公式TikTok
https://www.tiktok.com/@flowervalentine_official