文：武者良太
フライパン1つでもジューシーに焼ける
テレワークが推奨され続けている現在、部署内での歓送迎会や、チーム単位でのビアガーデンパーティなどのイベントもない日々が続いている。
この事態にアタマを抱えているのが飲食店。そして飲食店に食材を納入している卸業者だ。
現在CAMPFIREでクラウドファンディングを実施している久松商店（東京都）も、コロナ禍による業績悪化に苦しんでいる食肉卸業だ。現在なんと10トンを超える牛肉が余っているため、このままでは廃棄となる可能性が高く、CAMPFIREを用いて採算度外視で販売することを決定した。
執筆時点で多くの支援者を集めているのが、約500gのTボーンおよびLボーン肉のセットだ。アメリカ産のブラックアンガス牛で、柔らかく赤身の旨味がさっぱりとしながらもガツンとくるもの。本場、ニューヨークのステーキハウスでも長年愛され続けている牛肉だ。しかもTボーンはテンダーロイン（ヒレ）とサーロイン、2種の肉を一度に味わえるもの。これは、かなりの贅沢品といえるだろう。またLボーンはサーロイン側のみついており、厚みはなんと3～3.5cm！うまく焼けば、ジューシーで弾力感いっぱいのステーキとなるはずだ。
1枚500g。骨の部分が入っているとはいえ1ポンドを超える大型サイズだ。自宅で旨味を引き出せるように焼くのは至難の業と思われる。そこで各リターンには肉に合うスパイスと、T＆Lボーンの焼き方説明書がついてくる。適切に火をいれ、休ませ、自宅でもステーキハウスでいただけるような、レアのウマさを体験できるものとなっているのだろう。
同セットは通常価格6800円のところ、5200円で提供される。つまり1枚当たりの価格は2600円で100グラム520円となる。分厚いステーキ肉を扱っているスーパーなどは限られるし、肉好きステーキ好きにとってこのクラウドファンディングのお得感はかなりのレベルといえる。
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コロナ禍で行き場を失った10トン超のアンガス牛のL＆Tボーンを皆様にお届けしたい