ハードウェアは他のハードウェアから学ぶ
「分解のススメ」に登壇した秋田純一先生(写真左)と、『ハードウェアハッカー』のバニー・ファン(写真右)
僕が昨年翻訳出版した『ハードウェアハッカー』(技術評論社)は、スタートアップのハードウェア作りの第一人者と言われるアメリカ人のバニー・ファンが、自らの経験を書き記した本です。彼は本全体を通じて、「技術についてブラックボックスにせず、誰でも学習できるものにしていくことが大事だ」という考えを、自らの経験を通じて書いています。
オープンソース・ソフトウェアは、ソースコードが公開されているソフトウェアを改善することにより、ソースコードを読み、ソフトウェアについて学んでいきます。ハードウェアでもそうした「他人が作ったものを見て、その向こうにある思想を学ぶ」ことはとても大事です。
僕もバニー・ファンに並んで、製品を分解して自分のブログに載せるなどの活動を続けている友人のメイカーに声をかけて、「分解のススメ」というオンラインイベントを開催したところ、150名ほどの聴衆が集まり、 Twitterのタイムライン含めてとても盛り上がりました。
5月21日に開かれた「分解のススメ」オンラインイベント
第1回「分解のススメ」の登壇者、鈴木涼太さんのスライド。分解は設計者とのコミュニケーション手段