文:紫邑泉
「ザ・ロック」の異名でプロレスで活躍し、現在は映画『ワイルド・スピード』などの作品でおなじみの俳優ドウェイン・ジョンソン。ワイルドな肉体と端正な顔立ちで、いまや役者としてのステータスを手に入れた彼にも人生の窮地はあった。
ドウェインが自身のInstagramに投稿した、生涯の恩人に感謝を捧げる動画が感動を呼んでいる。
ドウェインに救いの手を差し伸べるブルーノさん
ドウェインは10代の頃、ハワイの自宅から追い出され、父親と住むためナッシュビルに連れてこられた。しかし、父親と暮らすことができず、ホームレスになってしまう。そんな彼を引きってくれたのがブルーノ・ラウアーさんだ。当時彼は、モーテルに小さな部屋を借りていた。1990年代にはプロレス界でマネージャーとしての仕事をしていたブルーノさんだが、当時は見ず知らずの子どもの面倒を見る余裕はなかったはずだ。だが、彼はドウェインを受けいれてくれたのだ。
ブルーノさんがドウェインに手を差し伸べてくれたのはこの時だけではない。初めての出会いから9年後、ドウェインはレスラーとしてキャリアを積もうとしていたが、またしても苦しい場面に直面する。ドウェインは住む場所を失い、ポケットに7ドルしか持ち合わせがなかった。にも関わらず、ブルーノさんは再びドウェインを招き入れ、ナッシュビルのトレーラーハウスに住まわせてくれた。
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