EVENT | 2019/08/21

あの予約困難店「スガラボ」が監修!次世代フレンチ「COTEAU.(コトー)」【連載】ハズさない!接待メシ(8)

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アパレルメーカーのオンワードが手がけた複合ビル「KASHIYAMA DAIKANYAMA」がこの春...

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アパレルメーカーのオンワードが手がけた複合ビル「KASHIYAMA DAIKANYAMA」がこの春代官山にオープンした。建築や内装を著名なデザイナーが手がけ、ファッション以外にもギャラリーや飲食店が入っているオンワード初の業態で話題となったが、中でも一番の注目は、都内でも屈指の予約困難店「スガラボ」の須賀洋介シェフが監修したフレンチレストラン「COTEAU.(コトー)」だろう。

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食べ歩き部・部長

東京生まれ東京育ち。10代では外食好きな家族と、20代では目上の方々にあまたの東京レストランガイドをしていただき、30代以降は自分で開拓するのが楽しくなり、あらゆるスタイルの「外食」を楽しんできたグルメ女。プロならではのこだわりが見える瞬間、女王様気分を味わえる接客、味というよりも人に惹かれる瞬間などに魅力を見出し、レストランの楽しみ方を広げている。

“素材本来の美味しさを引き出す”という「スガラボ」でも大切にされているコンセプトをここで体現するのは、かの「ロブション」で修行時代に須賀シェフと研鑽を積んだという松田歩シェフ。

シェフたちの華やかな経歴も相まって予算外の高級レストランだと思われがちだが、コースが6800円という手の届くプライスなのが驚きだ。メニューはこのコース1本のみで、月変わりで提供される。ドリンクのペアリングも、食前酒+グラスワイン4杯で5500円とリーズナブルな設定になっている。

最初のアペタイザーは、銚子漁港から届いたイワシ。手元のメニューには産地が書かれているところにも、生産地や作り手を大事にする「スガラボ」の系譜を感じる。

ジャムレタス、ウイキョウ、シャインマスカット、自家製リコッタなどなど。シンプルに見えるがさまざまな食材で構成されており、バランスのよさに驚いた。脇役が活きているので、口に運ぶたびに印象が変わるのだ。

食材が盛られたお皿を披露しながら次の料理の説明をしてくれるプレゼンテーションのおかげで、運ばれてくるお皿への期待がいやが上にも高まる。本格的なフレンチでありながらも、ライブ感のある演出も随所に見られるところも次世代フレンチと呼ばれるゆえんだろう。

肉か魚から選べるメインディッシュ、魚をチョイスして届けられたのがこちらのカジキマグロ。バリバリに揚げられた自家製ラヴィオリにナイフを入れると、しっとりと火入れされたカジキマグロが現れる。ケッパーの酸味を感じるソースによく絡み、食感までもが美味しいひと皿だ。

話題性もあり、評判通りの料理と想いの伝わるホスピタリティなどなど、同店の魅力は尽きないのだが、お薦めしたい理由がもうひとつある。ここに集う上質を熟知した客層が、店の雰囲気をよりマチュアなものへと昇華させているのだ。歴史が浅い店で、こんなに客層がいい店はそうそうない。誰かをもてなす時に、その場の空気感というのは非常に重要になるが、接待ならなおさら大切にしたいポイントだろう。

ひとつ上のフロアには世界中のジンを集めたバーも。エッジの効いたインテリアながらも、オーセンティックなバーがコンセプト。ウエイティングバーとしても食後のひとときを過ごす場としても使い勝手がいいのが嬉しい。

デートでも接待でも使える代官山の新名所、大人の男として知っておいて損はなさそうだ。

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COTEAU.(コトー)