Photo By Apple
伊藤僑
Free-lance Writer / Editor
IT、ビジネス、ライフスタイル、ガジェット関連を中心に執筆。現代用語辞典imidasでは2000年版より情報セキュリティを担当する。SE/30からのMacユーザー。著書に「ビジネスマンの今さら聞けないネットセキュリティ〜パソコンで失敗しないための39の鉄則〜」(ダイヤモンド社)などがある。
外観は「iPhone 8」だが中身は「iPhone 11」
昨年来、「iPhone 9」や「iPhone SE2」の名称で登場が噂されてきたiPhoneの低価格モデルが、4月15日(米国時間)、ついにAppleから発表された。その正式名称は、意外にも2016年に発売された4インチ液晶モデル(iPhone 5ベースの筐体)と同じ「iPhone SE」。
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見た目は4.7インチ液晶とホームボタンを組み合わせたiPhone 8そっくりだが、中身はiPhone 11シリーズと同じ「A13 Bionic」を搭載して4万4800円からという、とてもお買い得なモデルだ。「iPhoneは大好きだけど年々高額化が進んでいて最新モデルはとても買えない」と旧世代iPhoneを使い続けてきたユーザーにとって、買い換えを検討したくなる待望の新型iPhoneといえるだろう。
旧モデルを下取りに出せば、さらに低予算で購入可能だ。
新型コロナウイルスの感染予防のためにマスクをする機会が増えたいま、ロック解除の度にマスクを外さなければならない「顔認証(Face ID)」よりも「指紋認証(Touch ID)」の方が使い易いと、操作性の面でも人気が出るかもしれない。
デュアルSIM(物理SIM+eSIM)にも対応している。
iPhone 11シリーズと同じ「A13 Bionic」を搭載
第2世代iPhone SEの最大の特徴といえるのが、高価なiPhone 11シリーズと同じ最新のチップ「A13 Bionic」を搭載していること。
現在も併売されている、より高価(6万4800円〜)な「iPhone XR」が1世代前の「A12 Bionic」を搭載していることを考えると、第2世代iPhone SEが、いかにコストパフォーマンスに優れたモデルであるかが分かるだろう。
スマートフォン最速といわれるA13 Bionicの採用により、高度な処理能力を求められるゲームや拡張現実もストレス無く操作することが出来る。また、A13 Bionicは効率重視の設計のためバッテリー駆動時間も長く、1回の充電でビデオを最大13時間再生できるという。
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カメラにはポートレートモードやスマートHDRも
第2世代iPhone SEでは定評あるカメラ機能も大きく進化。A13 Bionicの採用によって、シングルカメラ(背面カメラ、f/1.8、12MPの広角レンズ)ながら、ポートレートモードや深度コントロール、スマートHDRなど最先端のコンピュテーショナルフォトグラフィの魅力を楽しむことが出来る。前面カメラは、f/2.2、7MP。
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動画の撮影についても、背面カメラでは最大60fpsの高画質4Kビデオ撮影に対応するなどグレードアップ。前面・背面カメラ共に映画レベルの手ぶれ補正と高品質のオーディオ録音機能も採用されている。IP67等級の耐水性能・防塵性能も備えているので雨天での撮影も安心だ。
また、True Toneテクノロジーを採用した4.7インチRetina HDディスプレイが実現する正確な色表現も撮影時・再生時に威力を発揮することだろう。
予約は4月17日午後9時から、出荷開始は4月24日
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第2世代iPhone SEのボディカラーは、ブラック、ホワイト、(PRODUCT)REDの3色。ボディサイズは、高さ138.4mm×幅67.3mm×厚さ7.3mmで、重さは148g。
容量・価格(税別)は、64GB(4万4800円)、128GB(4万9800円)、256GB(6万0800円)から選ぶことができる。
予約注文は4月17日午後9時から、出荷開始は4月24日から。
なお、AppleはiPhone 8、iPhone 8 Plusの販売を終了したようだ。