© JYOUSYU-MURANOEKI
取材・文:6PAC
桑原一雄
上州・村の駅課長
平成元年に消費税3%と共に入社して早31年。まだまだ現役。
群馬と言えばこんにゃくではあるが…
©JYOUSYU-MURANOEKI
東京からほど近い群馬県と言えば、何を思い浮かべるだろうか。草津や伊香保といった温泉地や、こんにゃくやねぎといった特産品と答える人が多いのではなかろうか。UFOキャッチャーの中に入っているのは、群馬県特産品のこんにゃく芋だけという「こんにゃく芋キャッチャー」が群馬に存在していることはご存じだろうか。たびたびSNSなどでも話題となる謎めいた「こんにゃく芋キャッチャー」は、群馬県渋川市にある上州・村の駅に設置されている。
「群馬県人の私も驚いた!」というツイートも見受けられるなど、いつ誰が何を目的として設置したのか、謎を紐解くため上州・村の駅の課長である桑原一雄氏を直撃した。
オープンと同時に設置
© JYOUSYU-MURANOEKI
こんにゃく芋キャッチャーは、2016年9月15日に、上州・村の駅の店舗の開店と同時に設置された。桑原氏によると、「群馬名物のこんにゃくを全国に発信するため、なにかしらイベント性のあるものを検討した結果、UFOキャッチャーを利用して他に無いものをやってみることにしました」という。ちなみに中に入っているのは、本物のこんにゃく芋ではなく、こんにゃく芋のダミー人形だ。
こんにゃく芋キャッチャーは、100円で1回、500円で6回プレイできる。1日10人程度がプレイするという。見事、こんにゃく芋のダミーをゲットすると、「お子様用のバケツにこんにゃくやしらたきを入れてバケツごと景品として差し上げています。その他、金・銀のこんにゃく芋は当店オリジナル下仁田ねぎ商品と交換させていただきます」とのこと。
また、「5回挑戦いただいてもゲット出来ない場合は、こんにゃく芋のダミーを取りやすい場所へと移動させていただきます」と手厚いユーザーサポートがあることも明かしてくれた。ユーザーサポートが大事なのはどの業界も同じということか。
「野菜ガチャ」、「渋川こんカツライスバーガー」、「こんタピ」
© JYOUSYU-MURANOEKI
地元住民を筆頭に、群馬に帰省した人や群馬を訪れた県外の人がよく立ち寄るという上州・村の駅には、他にも「野菜ガチャ」、「渋川こんカツライスバーガー」、「こんタピ」といった聞きなれない商品やサービスが用意されている。
1プレイ200円の「野菜ガチャ」は、「1日平均20人くらいのお客様にご利用いただいています。景品はハズレ無しで、1等から4等までご用意しております。1~3等は、賞品としてカゴの中の野菜や果物が全部貰え、4等は選べるこんにゃくが賞品です」という。
「渋川こんカツライスバーガー」は、ライスパテにこんにゃくのカツが挟まれた和風というか田舎風のバーガー。「こんタピ」は、タピオカの代わりに球状の小さいこんにゃくが入った“新感覚スイーツドリンク”で、5種類ものフレーバーが用意されている。それぞれ、1日あたり30個ほど注文が入る。
これだけ客の目を引きそうな商品やサービスを用意しているにもかかわらず、上州・村の駅の人気ナンバーワン商品は、去年販売をスタートした「ハニーラバー」というラングドシャだ。群馬県産アカシア蜂蜜を使用しており、JR東日本おみやげグランプリ2019で、群馬県の商品として初の金賞を受賞したとのこと。
これが群馬県アカシア蜂蜜のラングドシャ「ハニーラバー」
上州・村の駅に立ち寄ってみたいというのであれば、渋川市内から国道17号線を新潟方面に北上し、白井下宿交差点を目安に車を走らせよう。白井下宿交差点を過ぎた先の右手が上州・村の駅となる。詳しくは公式サイトまで。「土日祝日の午前11時から午後2時までは混雑する」時間帯だそうだ。
最後に同氏は、「当店では、ゲリラ的にジャンケン大会やイベントを行なっております。その時間に来店された方はとてもラッキーです。お近くにお越しの際は、是非お立ち寄り下さいませ」と話してくれた。