文：武者良太
作品ごとに120円から支援できる
近年、テキスト（note）、動画（YouTbue）などのコンテンツにおいて、寄付を行えるドネーションシステムを導入するサービスが増えている。またpolcaのように、個人の行動に対して寄付できるクラウドファンディングサイトも人気を博している。
同様に、絵画やデザインなどの分野を切り開くアーティスト、デザイナーを直接応援できるシステムが「ArtSticker」だ。現在ベータ版のアプリがiPhone用として公開されている。
アプリ内にも複数のアーティスト、デザイナーの作品が登録されており、その中から気に入った作品を選んで最低120円から寄付することが可能...なのだが、こちらの機能に関しては難があると言わざるを得ない。登録されている写真が低画質でニュアンスがつかめないものがあるし、解説文が短くて作品の根幹となるストーリーを伺いしれない。
自分の作品を、オンライン上でどう魅力あるものに見せていくか。それも見ず知らずの人たちに。今の段階ではその文脈を考慮できていない人物が多いのではないだろうか。しかし、現状でも展示会などオフラインの場で圧倒された作品の作者に、直接寄付できるシステムには十分価値があると感じる。
もし「ArtSticker」が多くの作品を集め、多くの人からの寄付を集めるステージに進化するには、「ArtSticker」自身がアーティスト、デザイナーに対してオンラインでの魅せ方を伝授する必要があるように思う。
