文:武者良太
Tinder的UIだから使い方もカンタン
将来性が期待できず、今すぐにでも転職をしたいという方も、今の会社にはある程度満足しているが、もしかしたら自分のスキルをもっと活かせる場所があるかもと、消極的ではあるが転職を考えている方にも、一度使ってみてもらいたいのが「ジョブクル転職」だ。
参照できるデータはマイナビ転職、エン転職などの転職情報サイトに掲載されているもので、その数は7万件にもおよぶ。この数多の求人情報の中からユーザーにとってベターなものをピックアップするべく、「ジョブクル転職」はレコメンドAIを用いたチャット機能を採用している。
アプリを起動すると最初に表示されるのがチャット画面。ユーザーはまず、ユーザー登録をする前に、AIからの質問に答えながら最低限の個人情報を入力していく。そのデータを元にAIはマッチングしやすい求人情報をレコメンドしてくる。
求人情報画面になるとUIは一変して、左右にスワイプすることで興味ある/なしを選択する。これはTinderが普及させた、マッチングアプリのUIと近しいものだ。ナチュラルに複数の情報間をウォークスルーできる操作体系だ。
筆者が他の転職アプリを使ってみた時は、ギャランティや拘束時間など、様々なデータをすみずみまで見比べたいと感じた。熟考につぐ熟考の結果、「ここの会社ならいいかも」と思えたのは、意外や最初の方で好印象をもった企業だった。
対して「ジョブクル転職」のUIは、認知的負荷を最小化にする効果がある。マッチングアプリのようにルックスで選ぶことはないが、企業名、冒頭に表示されるキャッチコピーで「第一印象から決めていました」的な気持ちが湧き上がってくる。ゲーミフィケーションの効果も期待できるだろう。これは面白い。
チャット機能ではキャリアアドバイザーに相談をすることも可能。転職にまつわる煩わしさを感じさせない、次世代の転職サービスの形であると感じた。