文:武者良太
要審査だから安心して使える
マッチングアプリというと恋愛をテーマとしたものが多い。興味を持つユーザーが多いカテゴリであり、効率よく登録情報を閲覧できるUIが求められるカテゴリでもある。
近年のアプリは画面をフリックすることで表示するユーザーを切り替えることが可能で、短時間で効率よく、多くのユーザーのプロフィールを確認できるようなUIを用いている。
同様のUIを用いて、ファッションビジネスに関連しているユーザー同士のビジネスマッチングをサポートしてくれるアプリが「fatch(ファッチ)」だ(2月7日現在、iOS版のみ)。BtoB、BtoCではなく、基本的にはCtoC。毎日レコメンドされる10人のユーザーのプロフィールを見て興味があるかないかをスワイプで決め、お互いに興味があるとなった場合のみマッチングされる。
登録できる職種は経営者、ディレクター・ブランド長といった経営に携わるもの、MD・バイヤー、企画・生産、デザイナー・パタンナーといった開発に携わるもの、または店鋪関連、メディア、人事から、ファッション業界に興味を持つ学生も受け入れている。また利用対象者としては「広義的な意味として、アートや音楽、フードなどライフスタイルまでファッションとして含みます」としている。
マッチングの精度を高めようとしているようで、登録には審査が必要。業界全体で必要とされているマッチングが生まれやすい人から優先的に使用可能となるようだ。
また「fatch」は開発元と同じ会社が運営する、ファッション業界SNSのREADY TO FASHIONとも連携している。スカウト機能をONにすることで「READY TO FASHION」を利用している企業からスカウトを受け取ることができる。
ファッション・ビジネスにおいて良い人脈を作りたい、視野を広げたい、ビジネスパートナーを見つけたいといった目的を果たせるし、リクルーティング効果も期待できるだろう。