(c)岸本斉史 スコット／集英社
文：伊藤僑
紙の本と電子書籍の良さを併せ持つ「全巻一冊」シリーズ
長編マンガの作品世界に没入できると好評の電子書籍「全巻一冊」シリーズに、集英社の大人気作品『NARUTO-ナルト-』が登場。8月18日（土）より店舗・ECサイトで数量限定の予約販売が開始される。
収録作品は本編全巻72巻＋外伝1巻＋特典作品7本というボリュームで、表紙カバーイラストは岸本斉史氏による描き下ろしとなっている。
具体的な収録作品は下記の通り。
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『NARUTO-ナルト-』 全72巻
『NARUTO-ナルト-外伝 ～七代目火影と緋色の花つ月～』
『カラクリ』 （『NARUTO-ナルト-［秘伝・皆の書］オフィシャルプレミアムファンBOOK』収録）
『NARUTO』 （『NARUTO-ナルト-［秘伝・兵の書］オフィシャルファンBOOK』収録）
『カラクリ』 （1998年 『週刊少年ジャンプ4・5合併号』 掲載）
「ROAD TO NARUTO THE MOVIE」（『NARUTO-ナルト-［秘伝・陣の書］キャラクターオフィシャルデータBOOK』収録）
「BORUTO-NARUTO THE MOVIE-ナルトが火影になった日」（『NARUTO-ナルト-［秘伝・在の書］オフィシャルムービーBOOK』収録）
「風の書：素顔の真実…!!」 （『NARUTO-ナルト-［新伝・風の書］NARUTO-ナルト-展オフィシャルゲストBOOK』収録）
「雷の書：愛を射たれた獣!!」 （『NARUTO-ナルト-［新伝・雷の書］NARUTO-ナルト-展プレミアムファンBOOK』収録）
購読にあたっては、全巻一冊のデバイス本体（3万5,000円）に、読みたい作品が収録されたコンテンツカセットを差し込んで利用する。コンテンツカセットを差し替えることで作品変更も可能だ。コンテンツカセットの価格は作品によって異なり、ナルトの場合は2万7,390円となっている。
(c)かわぐちかいじ/講談社
「全巻一冊」のデバイス本体
出版科学研究所が今年2月に発表した2017年のマンガ市場規模によれば、マンガ単行本の売上において、初めて電子書籍が紙を上回ったという。場所をとらず、いつでもどこでも手軽に読める電子書籍はマンガとの相性がいい。ネットのみで読めるマンガサイトやアプリも多数登場し、今やマンガは、スマートフォンやタブレット端末で読むことが当たり前になったと言えるだろう。
とはいえ、「やはりマンガは紙の本で読みたい」というこだわりを持つ人も未だ少なくない。電子書籍になって、「コレクションする楽しみが減ってしまった」というマンガファンもいる。
そんな熱心なマンガファンの要望に応えて登場したのが「全巻一冊」シリーズだ。
「全巻一冊」のデバイス本体は、E Ink電子ペーパーを採用した電子書籍端末でありながら、見開きで読め、紙の本と同じ手ざわりと佇まいを感じさせるつくりとなっている。面倒な設定やダウンロードなどは一切不要。単４電池4本で駆動する。
2017年9月にKickstarterで実施したクラウドファンディング（シリーズ第一弾『北斗の拳』の先行販売）はネットニュースなどで多数取り上げられ、2,300万円近い支援を集めた。
予約は蔦屋書店もしくはTSUTAYAで。ネット予約も可能
(c)武論尊・原哲夫/NSP 1983, 版権許諾証 EJ-708
(c)北条司/NSP 1985, 版権許諾証 AG-708
(c)かわぐちかいじ/講談社
(c)天王寺・剛力也/日本文芸社2018
デバイス本体およびコンテンツカセットの取扱店舗は「SHIBUYA TSUTAYA」、「銀座 蔦屋書店」、「TSUTAYA BOOKSTORE 五反田店」、「梅田 蔦屋書店」、「六本木 蔦屋書店」の5店舗。なお銀座 蔦屋書店（https://store.tsite.jp）、梅田 蔦屋書店（https://shopping.geocities.jp/umd-tsutayabooks/）では、インターネット予約も受け付ける。発送は10月12日（金）以降の予定。
販売数はデバイス本体が1店舗につき400台、5店舗合計で2,000台。コンテンツカセットは、既刊も含め各2,000となっている。
なお、これまでのコンテンツカセット既刊は下記の通り。
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沈黙の艦隊（32巻）/ジパング（43巻）： 37,500円
シティハンター（32巻＋読切2話）： 19,700円
北斗の拳（18巻/日米版）： 15,300円
ミナミの帝王（100巻＋利権空港編3巻）： 10,000円