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フェルメールの世界に飛び込める! 『牛乳を注ぐ女』を360度鑑賞できる新しいアート装置が話題
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  • 2019.03.22
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フェルメールの世界に飛び込める! 『牛乳を注ぐ女』を360度鑑賞できる新しいアート装置が話題

文:岩見旦

17世紀オランダ絵画の全盛期を支えたヨハネス・フェルメール。現在、大阪市立美術館で開催中の「フェルメール展」は20日間で10万人が来場するなど、今なお高い人気を誇っている。

そんな中、フェルメールの代表作「牛乳を注ぐ女」の世界観を、現在のVR技術を活用し拡張する試みが注目を集めている。

VR技術を活用して制作したインタラクティブ装置

「ViewPaint フェルメール《牛乳を注ぐ女》」は、凸版印刷が独自のVR技術を活用して制作したインタラクティブ装置だ。

ViewPaint フェルメール《牛乳を注ぐ女》

フェルメールの絵画を三次元空間で表現し、見ている人はコントローラーを操作することで、あらゆる角度から鑑賞することができる。あの名画の世界を額縁越しに覗き込むような体験ができるのだ。

透視図法の読み解きと、タイルやテーブルといった現存する17世紀オランダの博物資料をもとにCGシミュレーションを行い、『牛乳を注ぐ女』が描かれた場所を再現。その結果、これまで謎とされてきたテーブルの形も解明することに成功した。実は、この作品の舞台はフェルメールのアトリエと言われているとのこと。

また独自のリアルタイムCG表現プログラムの開発により、絵画では描かれていない背中側や頭上から鑑賞しても、常にフェルメールが描いた絵画のようなタッチのCG映像が表示される。

グランフロント大阪のナレッジキャピタルで現在展示されているこの装置を、実際に体験した人が20日、Twitterに動画を添付し投稿。

このツイートは現在1万9000件ものリツイートを獲得し、「技術の進歩が素晴らしい」「いろんな角度で見たくなる」「ダリの絵で観てみたい」などのコメントが寄せられた。美術家の会田誠さんも「これを作った人たちは偉い」と称賛しながらも、「注ぎ口のトップライトの光沢が、光源との角度に対応してない」と改善点を提案した。

パリ初のデジタルアートミュージアムで、ゴッホに没頭

フランス・パリ初のデジタルアートミュージアムとして昨年4月にオープンした「ラトリエ・デ・リュミエール」では、ファン・ゴッホ展が開催中だ。レーザープロジェクターを巧みに活用し、アートと音楽を融合。ゴッホの絵画作品の中に身体ごと浸れる体験ができると、早くもSNSでも話題沸騰中だ。

これまであまり名画に縁が無かった人も、最新テクノロジーとのコラボレーションで、グッと身近に感じられる機会になりそうだ。


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