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文:岩見旦
大切なCDが無残な状態に
往年の音楽ファンにとって、背筋が凍る衝撃的なツイートが注目を集めている。あるTwitterユーザーは、コレクションしているCDを取り出してみたらビックリ。なんとCDが酸化して白濁していたという。
被害に遭ったCDは複数枚にわたり、生産から30年経過しているとはいえ、保管環境には気を配っていたという。「50年前のレコードがなんともなくて、CDが駄目!? ショック」と胸の内を吐露した。
白濁したCDを洗浄したものの「ボヤけたシミ跡がのこり音飛びと読み込みエラーが…駄目だな…」「完全にダメな状態…僅かな期待も撃沈」と、回復に断念したことを明かした。
2月19日に投稿された、このツイートは現在6800件もリツイートされており、「悪夢だ…」「心中お察しします」「怖くてチェックできない」など、哀れみの声が多数寄せられた。
ラベル面から空気が侵入
CDは37年前の1982年10月に、初めて発売を開始。当時CDはレコードに比べて耐久年数が長く、半永久的に聞くことが出来るという触れ込みだった。しかし、実際は劣化しないわけではない。
harrierさんのCDのように、印刷のあるラベル面に傷がつき、空気が侵入して反射膜として使われているアルミニウム層が酸化してしまうケースがある。こうなると磨いても落とすことは出来ない。酸化して白濁してしまうと、二度とプレイヤーで再生することもデータを取り込むことも難しい。
CDの寿命は一説に30年と言われているが、これもCDの生産された年月や生産された工場によって品質基準が大きく異なるため一概に言うことはできない。ただ80年代に発売されたCDは品質が悪く、劣化が早いという。
一方、CDやDVDなど光ディスクは今後も存在するのだろうか? ノートパソコンは光学ドライブを搭載していないモデルが増えつつあり、サムソンは今後Blu-rayプレーヤーの生産を終了し始めると報じられた。もしかするとCDの寿命より対応のドライブが手に入らなくなる方が早いのかもしれない。