CULTURE | 2019/01/28

伝説のギャル雑誌『egg』復刊決定!1万RT企画達成も、当時と今とで「ギャルの定義」が違う?

文:岩見旦
1万リツイートを2時間でクリア!ギャル雑誌『egg』の復刊が決定!

現在休刊中の『egg』は1月25...

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文:岩見旦

1万リツイートを2時間でクリア!ギャル雑誌『egg』の復刊が決定!

現在休刊中の『egg』は1月25日、公式Twitterにて「このツイートが1万RT達成すれば、5月に『egg』が雑誌で復活します!」と投稿。リツイートとフォローをすれば、抽選で100人に『egg』を100冊プレゼントすると、ZOZO前澤友作社長の「お年玉」企画のパロディでキャンペーンを実施した。

17 時に投稿されたこのツイートは、当時『egg』を愛読していた世代を始め、現役の中高生など幅広い層から支持を獲得。元『egg』モデルの今井華も「私が心から愛したカルチャー、街、人。それは今になっても愛の大きさは変わらない」と、リツイートを呼びかけた。

すると、2時間足らずで1万リツイートを達成。復刊が決定した。今後の展開については、公式サイトより発表されるとのこと。

90年代、ギャルたちのバイブルだった『egg』

1995年にミリオン出版より創刊した『egg』。女子中高生のリアルを切り取ったカルチャー誌として人気を博し、ルーズソックスやコギャル、へそ出しルックなどのブームを生み出し、1990年代後半から2000年代にかけてギャルカルチャーを牽引。最盛期は50万部の発行部数を誇ったものの、雑誌文化の衰退を受けて、2014年で休刊した。

休刊から4年の時を経て2018年3月に、当時21歳の赤荻瞳を編集長とし、Webで復活。YouTubeなどで積極的に情報発信を行い、新たな世代の心を掴んできた。

『egg』復刊の歓喜の声で溢れるも、ギャルの定義で一悶着

『egg』の復刊が決定すると、SNS上には「絶対買います」「復活おめでとう!」など、歓喜の声で溢れた。

今井華は「何それ?って思う人がいてもいい。それでもそこには胸が熱くなる程のたくさんの夢や愛が存在するのです」と称賛。また、モデルの舟山久美子は、「GALって見てるだけで元気になるからもっとGAL増えたらいいなぁ」と、10年前の自身がギャルだった頃の写真を掲載した。

しかし一方、当時の『egg』を読んでいた世代からは、現代のギャルは本来の定義に当てはまらないとし、「『egg』復活は嬉しいけど、最近のはギャルじゃない」「ガチの黒ギャルみたいな子は出ないんだろうな」「みんな今どきのパギャル(半端なギャルのこと)じゃん」など、否定的な意見も存在する。

『egg』復刊が決定し、喜んだのもつかの間、新たな火種が生まれたギャルカルチャー。どんな世界でも先輩世代が「今の世代はなってない」と嘆くことは珍しくはないが、これから『egg』はどのようにこのムーブメントを盛り上げるのか、注目だ。


『egg』 公式サイト