CULTURE | 2019/01/21

ドライバー必見!「猫バンバン」だけでは小さな命を救えない?ボンネットを開けて確認を

文:岩見旦
寒くなり、猫がエンジンルームに忍び込む季節になった。狭くて温かいエンジンルームは猫にとって格好の住処。しか...

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文:岩見旦

寒くなり、猫がエンジンルームに忍び込む季節になった。狭くて温かいエンジンルームは猫にとって格好の住処。しかしドライバーが猫の存在に気づかぬままエンジンを掛けると、ベルトなど回転部分に巻き込んでしまうことも。

そんな痛ましい事故を防ぐため、有効と言われているのが「猫バンバン」だ。運転の前に車のボンネットを軽く叩いて猫に注意を促す行動で、自動車メーカーやタクシー会社が啓蒙活動を行っている。

「猫バンバン」にも関わらず、ボンネットを開けたら猫が4匹

しかし、「猫バンバン」だけでは、確実に小さな命を救うことは難しそうだ。

あるTwitterユーザーは「猫バンバン」を行い、エンジンルームから猫を追い払った。しかし、ボンネットを開けてみると、そこには4匹の猫が身を寄せ合って佇んでいたという。この経験から、「正直に申し上げますと猫バンバンだけでは不十分です。面倒でも実際にボンネットを開けて確認しないと100%防ぐことは出来ません」とツイートした。

この投稿は5万4000件もリツイートされ、「危なかった!ゾッとしますね」「命が救われて本当に良かった」「救ってくれてありがとう」などの多数の反響が寄せられた。

「猫バンバン」は万全の策にあらず!猫がもっと奥に入り込むことも

日頃「猫バンバン」を行っている他のTwitterユーザーは、車を走行中に猫の鳴き声が聞こえた。車を停止させボンネットを確認したところ、やはり猫が潜んでいたとのこと。やはり「猫バンバン」だけでは必ずしも十分とは言えなさそうだ。

日本自動車連盟(以下、JAF)も「あまり強く叩くとビビりな猫はもっと奥へと入り込み籠城を決め込むので要注意」と、必ずしも「猫バンバン」が万全の策ではないとしている。

JAFは昨年1月、猫が車に入り込んだことによるトラブルで19件出動した。まだまだ続く寒いシーズン。少しの優しさで小さな命を救うことが出来る。ドライバーの方々は、運転の前のボンネット確認を心がけてもらいたい。