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病気と戦う子どもたちにウィッグを届ける!切った髪の毛が希望となる支援「ヘアドネーション」
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  • 2019.01.15
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病気と戦う子どもたちにウィッグを届ける!切った髪の毛が希望となる支援「ヘアドネーション」

Photo By Shutterstock

文:岩見旦

頭髪に悩みを持つ子どもたちのために髪を贈るボランティア

成人式も終わり、長く伸ばしていた髪の毛をバッサリ切りたいと思っている女性も多いはず。そんな、ロングヘアをカットしイメチェンしようと思っている方に、ぜひ提案したいことがある。

切った髪を、子供の医療用ウィッグのため寄付する「ヘアドネーション」という選択肢だ。

脱毛症や乏毛症、小児がんなどの病気の治療などで、頭髪に悩みを持つ18歳以下の子どもたちに医療用ウィッグを完全無償で提供するため、その材料となる髪の毛を寄付する「ヘアドネーション」。寄付に適した髪の毛は31cm以上の長さで、引っ張っただけで切れてしまうような極端なダメージがなければ、カラーやパーマをしていても問題はないという。

31cm以上というとかなりの長さだが、それはメッシュ状のウィッグネットに髪の毛を半分ほどの長さで折り返すようにして結びつけて、ウィッグを作るため。31cmの髪の毛はおよそ半分の長さ(約15cm)のボブスタイルのウィッグに仕上がる。経済産業省が定めた厳しい基準をクリアした「JIS規格適合小児用メディカル・ウィッグ」を製作するためには、この長さが必要なのだ。

柴咲コウさん、ベッキーさんもヘアドネーション!

このヘアドネーションを行っているのは、大阪市内に拠点を置くNPO法人「JHD&C」(ジャーダック:Japan Hair Donation & Charity)。アメリカで始まったヘアドネーションを日本に合わせて改良し、2009年に活動を始めた。2017年に乳がんで亡くなった小林麻央さんがブログで紹介した団体でもあり、過去には柴咲コウさんやベッキーさんもヘアドネーションを行った。

JHD&Cの理念は日本全国に広まりつつあり、その理念に賛同しボランティアで協力する理・美容室は3,400以上にのぼっている。

子どもを対象にウィッグを無償提供している理由とは

一般的に発売されているウィッグは安価で提供するため、少ないサイズ展開で大量生産しており、そのほとんどが大人用。小児用のウィッグもあるものの種類が少なく、フルオーダーで購入すると非常に高額であるため、JHD&Cは18歳以下の子どもに絞って提供している。

公式サイトによると2019年1月15日現在、これまでウィッグを贈ってきた数は321個。しかし、一つのウィッグを作るのに20人以上の髪の毛が必要なため、今も189人の子どもたちがウィッグを待っている。

切って捨ててしまえば、ただのゴミとなる髪の毛。それが日本のどこかにいる子どもの希望となる。ロングヘアの方がもし髪の毛をカットする際、ヘアドネーションを選択肢に入れてみてはいかがだろうか。


Japan Hair Donation & Charity(ジャーダック,JHD&C)

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