文:FINDRES編集部
常識破りのデザインでキーボードの概念を覆すプロダクト
YouTubeなどのゲーム実況配信などを通じて、ゲーム好きの若者を中心に黒と蛍光色を基調としたゲーミングPCが人気を集めている。少しばかり子どもっぽい印象も拭えずなかなか手が伸びないという人もいるだろう。かと言ってゲーム用のアイテムにシンプルなデザインのものを選ぶのはなにか違う気がする。
であれば、中国のPC機器ブランドAngry Miao(アングリーミャオ)の「CYBERBOARD R2」を選ぶべきだろう。サイバーパンクの世界にどっぷりと浸れる唯一無二のデザインと機能を持った自作キーボード界の新星だ。

イヴ・サン=ローランが1966年に発表した「Le Smoking(ル・スモーキング)」や、「サイバートラック」(おそらくテスラ社のEVトラックのことだろう)からインスパイアを受けたというデザインは、一度目にするとなかなか忘れることはできない。横から見ると二等辺三角形のような立体感のある形状が特徴的だ。
また「PVDコーティング」という加工を施すことで、まるで鏡のような光沢のあるケースを実現したモデルも。

なによりも特筆すべきは本体奥側に搭載された大迫力のLEDパネルだ。200個のLEDがRGBによる色表示と256段階の調光によって映し出される躍動感のあるLEDマトリクスは、ゲーム中の気分を最大限まで盛り上げてくれること間違いない。
LEDマトリクスのデザインは公式ライブラリーから無料でダウンロードも可能。さらにオリジナリティを追求したい人は、好きな画像をアップロードすれば専用のフォーマットに変換してくれる。もちろん自分で作成したオリジナルアニメーションを映すこともでき、ユーザー間でのデータのシェアも可能だ。
これだけでも十分お腹いっぱいだが、肝心の打鍵感にもこだわっていることは付け加えておきたい。自作キーボードなので、軸やキーキャップは別途揃えてもいいが、「金赤軸」という完全オリジナルなものを作成し、販売している。通常の赤軸よりトリガーストロークが0.2mm早く、総ストロークは3.8mmという設計。よりリズミカルで柔らかい打鍵感が味わえる。さらにオプションで3種類のプレートが用意されているため、打鍵感の細かい調整が可能となっている。
通信はBluetooth 5.0のマルチペアリング対応で最大3台までデバイスを接続できる。またオンラインゲームのように反応速度にシビアな操作をする時に重宝する有線接続にも対応している点も抜かりはない。
カラーリングはジェットブラック、サイケデリクス、メテオグレーの3種類。キーキャップは購入可能だが、気に入ったものにカスタマイズして使ってもらいたい。

先日までクラウドファンディングサイトMakuake等で販売されていたが、量産が間に合わず現在は受付ストップ中とのこと。再販予定はあるようなので、気になる人は今後の動きをチェックしておくと良いだろう。