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EVENT | 2018/07/13

老舗企業、内田洋行が発信する「UCHIDA-TV」生放送300回超え記念! 逆取材で判明した実態、そして“神回”とは?

1910年の創業以来、学校教育やオフィス、公共施設の可能性を広げる場作りをサポートしてきた「内田洋行」。同社は、今年10...

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1910年の創業以来、学校教育やオフィス、公共施設の可能性を広げる場作りをサポートしてきた「内田洋行」。同社は、今年109年を迎える老舗企業だ。これまで、時代に合った最新設備や空間提案によって、人がクリエイティビティを発揮できる環境づくりを手がけてきた。

そんな同社が、自社の動画メディアのひとつとして発信するのが、今回紹介する「UCHIDA-TV」だ。内容は言わば、“社会見学バラエティ”で、「先端技術」「ビジネス」「ライフ」「教育」の4つのカテゴリーから構成されている。これまで6年間、毎週水曜日の18時から欠かさず生放送が続いている。

しかもこれらは、コンテンツの企画から取材アポイント、出演者のアサイン、撮影、配信まですべて広報部の社員であるプロデューサーが1人で担当しているというから驚きだ。

6月27日、そんな「UCHIDA-TV」vol.310の生放送中にFINDERS編集長の米田智彦がお邪魔し、逆取材を敢行。創業109年におよぶ老舗企業が発信する「UCHIDA-TV」の実態やいかに!?

取材・文:庄司真美 写真:神保勇揮

「UCHIDA-TV vol.310 FINDERS x UCHIDA-TV」より

生放送300回記念を超えた「UCHIDA-TV」をFINDERS編集部がジャック!

「FINDERS編集部が300回記念を超えたUCHIDA-TVをジャックしましたよ!」と冒頭で挨拶する編集長・米田の言葉に、いつもとは違う雰囲気に戸惑いながらも、新鮮だと感想を語る、番組MCのAive(アイヴィ)さんと山本栞里さん。

栞里さん(左)は「UCHIDA-TV」のMCとなってまだ3カ月目、Aiveさん(右)は番組開始直後から5年半MCを担当

今回の番組は、FINDERS編集部の逆取材というかたちで進行。MC2人と番組プロデューサーで、内田洋行の広報部 デジタルメディア部長の高橋祐人さんとともに、これまで放送した中から、一番印象深かった“神回”を振り返った。

「UCHIDA-TV」プロデューサーで、広報部 デジタルメディア部長の高橋祐人さん(左から3番目)。企画はもちろん、取材アポ、出演者のアサイン、撮影、配信までのすべての工程を1人で担当。しかも、過去6年間、毎週必ず生放送を続けているというから驚きだ。

神回(1) ユーハイムでバームクーヘン作りにチャレンジ!

神回の1本目は、内田洋行と同じく100年以上の歴史を持つ製菓会社のユーハイムに取材し、バウムクーヘンを一緒に作って試食した回。

「UCHIDA-TV vol.218 本物のバウムクーヘンって知ってますか?」より

「バウムクーヘンを味見するだけでなく、専用機を使って一緒に作るところから参加できたのは、貴重な体験でした。たった12分間でできるので、生放送中に一緒に作って完成し、試食するところまで放送できました。取材していることを忘れるほど楽しかったですね」(Aiveさん)

「ユーハイムも実は、弊社と同じ100年企業。事業のジャンルは異なりますが、通じ合うものを感じました」(高橋さん)

神回(2) 自分の身体の軸や特性が分かる、4スタンス理論

2本目は、ジムで「4スタンス理論」を教わる企画だ。「4スタンス理論」とは、人の身体特性を4つに分けて考える理論。人は生まれつき身体特性があって、座る、立つ、歩く、つかむといった行動でも、タイプによってフォームや動かす部位が異なるという。それを把握した上で運動の仕方を変えると、効果的なトレーニングができると言われている。

「UCHIDA-TV vol.111 4スタンス理論」より ※vol.231で続編もあり

「『4スタンス理論』は、YouTubeの中でも人気コンテンツになっていたので、UCHIDA-TVでも取り上げることにしました。このとき実践した出演者3人は、つま先重視のタイプ、かかと重視のタイプなど、たまたまタイプが振り分けられていて、身体の特徴の違いが明確になり、興味深かったです」(高橋さん)。

神回(3) 代表モデル「レス・ポール」を世界中に知らしめたギブソン体験

3本目は、東京・八重洲にあったショールーム「Gibson Brands Showroom TOKYO」で収録した回。ギブソンといえば、代表モデル「レスポール」が有名だが、B.Bキングやガンズ・アンド・ローゼスのスラッシュ、レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジなど、世界中のギタリストに愛用者を持つ老舗メーカーだ。

かねてからギブソン・ファンであった高橋さんは、会社帰りに同ショールームに立ち寄り、ギターを試し弾きしつつ、名刺を渡したことから取材が実現。

UCHIDA-TV vol.184 GIBSON Brands Showroom TOKYO」より

「ギブソンのレスポールは、昔はものすごく重くて5kgぐらいあったのですが、今はホローボディ構造のものもあって、かなり軽量化されています。私も取材前に気持ちよく試し弾きさせていただいたので、ここがなくなってしまったのは個人的にも寂しいです。今はなきショールームでの収録となったので、ある意味、貴重な神回となりました」(高橋さん)

※現在、同ショールームは閉館。ギブソン社は年内に破産法適用からの脱却を目指していると報じられている。

神回(4) 人気ブーツブランド「レッドウィング」直営店に潜入!

4本目の神回は、「レッドウィング・シューストア大阪ランバーカンパニーLUMBER CO.」に取材した回。アメリカ・ミネソタ州レッドウィングで誕生した『レッドウィング』もまた、120年の歴史を誇るブーツメーカーだ。しかも、レッドウィング・ジャパンの社長は、高橋さんの一番古いおさななじみということで、あっさり取材が実現。

「UCHIDA-TV vol.190 レッド・ウィング・シュー・ストア 大阪 ランバーカンパニー」より

「大阪・南船場にあるレッドウィングのフラッグショップがオープンしたということで、お邪魔して収録しました。もとは材木屋だったところを改装したようで、店のインテリアも、社長の鈴木さんもものすごく洗練されていて、オシャレでした。それまで取材に行った中で一番遠かったのは、東京・府中の分倍河原だったので、一番遠出の出張となりました(笑)。そういう意味でも印象深い回でしたね」(高橋さん)

「1人ずつ足のサイズを測って、さまざまな要望に応えてくれるショップで、試着体験をさせていただきました。レッドウィングはメンズブランドのイメージでしたが、レディスの商品も豊富なんです。店内のインテリアはもちろん、南船場自体もすごくおしゃれな街並みだったのが、印象的です」(Aiveさん)

神回・番外編:東京国立博物館での恐怖体験!?

実は、紹介した4本以外にも、思い出深い回があると高橋さん。それが、上野の東京国立博物館で収録した回でのできごと。東京国立博物館は17時で閉館だが、UCHIDA-TVの18時からの放送に合わせて、閉館後に収録することになったという。

「UCHIDA-TV vol.86 東京国立博物館 TNM & TOPPAN ミュージアムシアター」より

「本番前にトイレに行ったのですが、閉館後の人気がまるでない博物館の中で、トイレは収録場所から遠い別棟にありました。途中、真っ暗な展示室を通ると、ミイラや仏像が。それを横目に歩いているだけで、本当に怖かったですね(笑)。さらに、誰もいないであろうトイレのドアをパッと開けたら、屈強な身体つきのロシア人が2人もいて、思わず悲鳴を上げそうになりました」(高橋さん)

閉館後の薄暗い博物館でのエピソードを語る高橋さんの話に、一同爆笑。思わず米田も、「番組と全然関係ないですけどね(笑)。なんでロシア人ってわかるんですか?」と、ツッコミを入れるひと幕も。

高橋さん曰く、「いや、あれは見るからにロシア人。ロシアに連れ去られるかと思いました」と、バラエティらしいコメント。

Aiveさんも、「心配しましたよ。高橋さんがなかなか帰ってこないから(笑)。それにしても、国立博物館の閉館後に潜入だなんて、よく交渉できましたよね」と、フォロー。米田も、「タフ・ネゴシエーターですよね」と、収録できた経緯そのものを賞賛した。

100年企業で、バラエティ番組「UCHIDA-TV」を始動した経緯は?

それにしても、なぜ内田洋行のような100年を超える老舗企業で、「UCHIDA-TV」のような自由なバラエティ番組が実現したのだろうか? 本番終了後に話を聞いた。

―― 番組が始動した経緯は?

高橋:「UCHIDA-TV」が始まったのは6年前ですが、放送日については、ノー残業デーの企業も多いので、視聴しやすい、毎週水曜の18時に設定しました。当初は、弊社のいろいろな事業や商品について紹介する目的で始まりましたが、実はその前身のコンテンツが、その2年前に始動しています。本当はその時点で始まる予定だったのですが、諸問題により、ストップがかかったのです。でも、ほとぼりが冷めた頃に、誰にも許可を得ずに、こっそり始めました(笑)。

―― そうだったのですね(笑)。社内外からの反響は?

高橋:弊社は、年齢層が高いほどよく知られている会社ではありますが、若い世代ほど、知名度が低いので、若い世代にも知ってもらうためのコンテンツとして始めたのがきっかけです。おかげさまで、Facebookのユーザー層を見ると、30代が中心なので、若年層にも刺さっているのかなと思います。

山本:放送中にコメント欄で視聴者の方から反応がダイレクトに返ってくるのが楽しいです。

Aive:大企業の内田洋行さんの番組のMCをしていると言うと、まわりからは、「服装はもちろん、生き方そのものも、もっとまじめになりなよ!」と叱咤激励されます(笑)。番組が始まった当初は緊張していましたが、内容がゆるめのバラエティなので、今は仕事だということも忘れるほど、毎回楽しませていただいています。

高橋:僕は未だに、「番組でこんなことやってもいいのかな」と、自問自答するときがありますよ(笑)。

―― 実際、番組では、柔軟にあらゆるテーマを取り上げていますよね。取材先は、御社と同じく老舗の100年企業もいくつかありましたが、選定の基準はありますか?

高橋:特に老舗企業にこだわっているわけではなく、番組としておもしろければありだと考えています。観ていて、シンプルに面白い!と思えるものをお届けすることで、内田洋行という会社に興味を持っていただければと思っています。弊社では、別コンテンツで企業情報動画の「内田洋行TV」も配信しているので、そこへの視聴にもつながれば幸いです。

―― 内田洋行のような老舗企業で、同様にオウンドメディアで、生放送を続けている動画コンテンツの例はほかにあるのでしょうか?

高橋:弊社以外にはないと思います(笑)。UCHIDA-TVを始めた当初は、日本に進出したばかりのUstreamで配信していたのですが、Ustreamの方も、「こんな企業コンテンツはほかにはない」と仰っていました。そういう意味でも先駆けなので、今後、企業のオウンドメディアの特集がほかのメディアで組まれるとしたら、おそらくうちに取材依頼が来るのではないでしょうか。

それから、番組に時々、各事業部の担当者が、商品やサービスの紹介のために出演しています。その説明で若い世代のMC2人に興味を持たせることができなければ、実際にお客さんにプレゼンしても興味を持っていただけないでしょう。そういう意味でも、「UCHIDA-TV」は社内でも試金石になっているんです。

―― 今後やっていきたい企画、温めている企画はありますか?

高橋:いいえ、ありません(笑)。今はたまたま1カ月程先まで収録予定が埋まっていますが、回すだけで精一杯なのが、正直なところです。前日に「何をやろうか?」という時もあるほどです。以前、緊急で、「明日ネタがないんだけど、誰か出演してくれませんか?」とFacebookに投稿したら、角川アスキー総合総研所の取締役の遠藤諭さんが出てくださったこともあります。

―― ものすごくオープンなメディアですね(笑)。企画によって、反響は異なりますか?

高橋:ふだんは30代くらいのビジネスパーソンの視聴者が多いのですが、企画によってだいぶ異なりますね。たとえば先日、弊社の人事担当者が出演してリクルートの説明をしたときは、圧倒的に20代の視聴者が多かったです。

―― 企画を変えることで、あらゆる世代にリーチできる強力なコンテンツですね。

Aive:私のファンで、学校の先生をしている方がいらっしゃるのですが、授業で「UCHIDA-TV」を教材として見せたという話を聞いて、うれしかったですね。

山本:取り上げる内容が深くておもしろいということで、私のファンの方も楽しんで観ていただいているようです。

高橋:あとはまだ取り込めていない、主婦層を取り込む企画も考えていきたいです。

※ ※ ※

企業のオウンドメディアはさまざまあるが、ウェブコンテンツにおいて、広告色が感じられると、ユーザー離れが起きることはもはや常識。

「UCHIDA-TV」は、ユーザーからシンプルに面白いと興味を持ってもらえる企業のオウンドメディアの好例だ。オウンドメディアの方向性について、お悩みの企業は大いに参考にするべきだろう。

ということで、「UCHIDA-TV」のみなさん、ありがとうございました。またFINDERS編集部がお邪魔する際は、よろしくお願いします!


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