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ダウン症児を男手一つで育てるロシア人父親、愛情溢れる親子の毎日がSNSで多くの感動を呼ぶ
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  • 2020.10.06
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ダウン症児を男手一つで育てるロシア人父親、愛情溢れる親子の毎日がSNSで多くの感動を呼ぶ

文:滝水瞳

生まれたばかりの我が子に病気や障害があると宣告されたら、あなたならどうするだろうか。

ある父親が、人生をかけて息子に寄り添う献身的な姿を『Bright Side』が報じ、多くの感動を呼んでいる。

生まれてすぐにダウン症と診断された息子

ロシアに住むエフゲニー・アニシモフさんは、妻とともに我が子の誕生を心待ちにしていた。妊娠中から最適な出産の環境を整え、出産は長時間に及んだものの元気な産声を上げてミーシャ君が誕生。家族は幸せに満ち溢れた。

しかしミーシャ君が生まれてからわずか数分後、産科医から耳を疑うような言葉を聞いた。「赤ちゃんはダウン症かと思われます」。さらにミーシャ君は肺炎を患っており、生まれて間もなく深刻な状態となった。

ミーシャ君の母親は現状をすぐに受け入れられず、ミーシャ君を孤児院に送りたいと考えた。一方、父親であるエフゲニーさんは自身でミーシャ君を育てると決心。たとえそれが家族の崩壊を意味するとしても、親としての責任を持つと心に決めたという。夫婦は敢なく別れ、肺炎からなんとか回復したミーシャ君とエフゲニーさんとの新しい生活が始まった。

慣れない育児に支援の手

エフゲニーさんはミーシャ君の子育てに対し、批判や厳しい意見を受けてきたという。しかし同時に多くの支援も得ることができた。第一に直面したのは母乳だったが、幸いなことに周囲から母乳を分けてもらうことができた。またエフゲニーさんの親友らはプレゼントや日用品などを度々送り、様子を伺いに遊びに来るようになった。

中にはチャリティーイベントを開催し、集まった資金でミーシャ君のプールのシーズンチケットの購入費を集めた人も。その甲斐あってミーシャ君はコーチと一緒に水泳のレッスンを受けることができた。エフゲニーさんは、将来は魚のように泳いでくれたら、とミーシャ君の成長をほほえましく思っている。

周りの支援を受けながら、エフゲニーさん自身も子育てにより献身的になった。ダウン症の場合、筋肉が柔らかく力が弱い傾向があるため、一般的には筋肉の強化が必要とされる。ミーシャ君の身体的発達を助けるために可能な限りのことをすると決め、マッサージ、身体活動、そして動きのあるゲームを日々のルーチンとすることに決めた。

また、学びが特別な才能の開花につながることがあると知ったエフゲニーさんは、ミーシャ君の作業療法と言語療法に取り組み始めた。ミーシャ君の自発的な気持ちに寄り添いながら1日に何時間も費やし、本や感覚を養うおもちゃなどの遊びを通して成長を促している。

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