文:山田山太
医療従事者やスーパーマーケットの店員など、存在しなくては社会が成り立たなくなってしまう仕事に就く「エッセンシャルワーカー」。その多くは、新型コロナウイルスの感染リスクに晒されながら働いている。
そんな中、エッセンシャルワーカーであるピザの配達員に感謝の意を示そうと行われた、あるサプライズが話題を呼んでいる。
コップの中から100ドル札
ドミノ・ピザで働くボブさんは、その道11年になるベテラン。ある日ボブさんはピザの配達に向かうと、その家の若者たちから支払いのため、キッチンまで来るよう家の中に招き入れられた。
キッチンには12個のカップが逆さまに置かれており、それぞれのカップにお金が隠されていた。若者たちはボブさんに、カップを6個まで選ぶことができ、ピザの代金を超えた分はチップとして手渡すと持ちかけた。「こんなこと初めてだよ」とボブさんは驚きながらもゲームを始めると、1つ目のカップからいきなりピザの代金に相当する20ドル札を引きあてる。
さらに1ドル札、さらに5ドル札と、次々とお金を引き当てるボブさん。そして、5つ目に選んだカップからはなんと100ドル札が現れた。
サプライズに思わず号泣
ボブさんはこれが若者たちからのサプライズだと気づいたのか、驚きながらも感極まり、去り際に思わず号泣。しかしそれだけでは終わらなかった。
ボブさんを一度玄関まで送り出した若者たちは、「ちょっと待ってください」とボブさんを再びキッチンへ連れて行き、残った6つのカップから83ドル分のお札を取り出し、ボブさんに手渡した。若者たちは初めからすべて渡すつもりだったのだろう。
またしても驚くボブさんは「本当にありがとう。思わず涙がでてきちゃったよ」と顔を拭いながら笑顔を見せた。そして「君たちは本当に素晴らしいことをしたと思う」と何度も感謝を述べた。