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37歳ピアニストは楽屋ドロボー!タキシードに着替えて関係者装う。止まらない窃盗癖に父親が号泣懺悔【連載】阿曽山大噴火のクレージー裁判傍聴(14)
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  • 2020.06.17
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37歳ピアニストは楽屋ドロボー!タキシードに着替えて関係者装う。止まらない窃盗癖に父親が号泣懺悔【連載】阿曽山大噴火のクレージー裁判傍聴(14)

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阿曽山大噴火

芸人/裁判ウォッチャー

月曜日から金曜日の9時~5時で、裁判所に定期券で通う、裁判傍聴のプロ。裁判ウォッチャーとして、テレビ、ラジオのレギュラーや、雑誌、ウェブサイトでの連載を持つ。パチスロもすでにプロの域に達している。また、ファッションにも独自のポリシーを持ち、“男のスカート”にこだわっている。

リハーサル室などに侵入し、財布から計30万円ほど抜き取る

なぜか緊急事態宣言が解除されてから東京地裁の感染防止策が強化されています。今までは特に制限はなかったのにエレベーターは8人までしか乗っちゃダメってルールになり、3月4月5月と世間では外出の際はマスク着用が当たり前の時期に一度もマスクをしていなかった裁判官(もちろんマスクをしていた裁判官の方が多かったけど)が急にマスクをつけだしたり。そんな6月。

罪名 建造物侵入、窃盗
L被告人 無職の男性(37)

起訴された事件は2つ。1つ目は、去年の12月17日に、L被告人が東京都港区内のコンサート会場のリハーサル室に侵入して、数人のバッグの中から財布を盗み、合計で27万8800円を盗んだ件。2つ目は今年の3月1日に、L被告人が東京都中央区内のコンサート会場の男子休憩室に侵入して、被害男性のバッグから9050円入りの財布を盗んだ件。早い話が楽屋ドロボーですね。

検察官の冒頭陳述によると、被告人は音楽大学を卒業した後、指揮者など音楽の仕事をしていたものの、犯行当時は無職だったという。

犯罪歴に関しては、前科1犯。去年の11月に新宿区内の施設に侵入して物を盗んだことで逮捕されて、12月14日に保釈されたという。そして、翌日の12月15日に初公判。その2日後に1件目の犯行ということになります。L被告人はスーツ姿で楽屋口から建物内に侵入し、コンサート出演者を装うためにリハーサル室でタキシードに着替えて10個くらいのバッグを漁ったらしい。

そして、今年の1月8日に、懲役1年6月執行猶予3年の判決が言い渡され、その約50日後に2件目の犯行です。L被告人は合唱コンクールが行われていた会場へ行き、男子更衣室へ。そこで財布ひとつを盗んで別の場所へ行き、中身を確認したという。思ったより、金額が少なかったので、再び現場に向かったところ、不審者がいると、係員がL被告人に声を掛けて110番通報をしたという流れになります。

個人的にクラシック音楽の知識が限りなくゼロに近いので、被告人を存じ上げなかったんだけど、ピアニストとしていろんなところで活躍してらっしゃるようですね。今回も前回も報道はされていないけど、ファンの人にしてみれば、執行猶予中にまた……、とがっかりしているでしょう。しかも、コンサート会場で盗みですから。

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