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前を向いて「元の生活やビジネス」には戻さない。Withコロナのヨーロッパで今話されていること【連載】オランダ発スロージャーナリズム(24)
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  • 2020.05.21
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前を向いて「元の生活やビジネス」には戻さない。Withコロナのヨーロッパで今話されていること【連載】オランダ発スロージャーナリズム(24)

効率を重視する時代は終わった?

世界のベストレストラン1位を数回獲得している、あのNomaのレネさんは『料理王国』という月刊誌の6・7月合併号緊急特集「コロナ時代の食の世界で新しい「ものさし」を探しに。」の中で、「人々は、誰かと食事をするという行為自体や、質の良い食事を賢く摂ること、周りの人々を支えることに、お金を払うようになっていく。収入が減る人が多いでしょうが、代わりに服をたくさん買ったり、最新の携帯を買うことを控えるようになると思います」と言っています。

これは人々が、料理におけるコストパフォーマンスといった効率を重視するのではなく、もっと余裕を持って周りの人を思いやったり、豊かな時間を過ごしたり、さらには良い素材を作っている生産者などをリスペクトしていく時代になると言っているのだと思います。

オランダのメディアマティックという、アートセンターに併設されているレストランでも、個室ダイニングとでもいうべき「効率性」をまったく無視した新しい提案がなされ、今、テストを行っています。

Christophe GERNIGON氏による「PLEX'EAT」

こちらはフランスのデザイナーが提案している、新しいレストランでのテーブルの様子。まだ実施にはいたっていないようですが、こうした新しい形式がいろいろと提案されています。

いずれも効率を重視する形式とはまったく違います。

従来の世界は、ビジネスにおいても究極まで効率を求められてきたと思います。もしかしたら、その結果が地球や環境、そして人間関係にいたるまで悪影響を与えてきたのかもしれません。

ちなみに、今回はC40の提言を取り上げましたが、オランダでは経済政策分析局が5月時点で、コロナの影響を鑑みた経済動向の4つのシナリオが発表されています。

リーダーシップを持ってグランドデザインを語ることが国や、自治体の役割であり、細かな生活様式を事細かに指示していくこととはまったく違うのです。

オランダではコロナ後の世界について、こんなことが話されていたりします。ご参考まで。


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