CULTURE | 2020/04/08

コロナ対応に追われる小規模店舗をデザインで支援。営業時間変更、テイクアウト、席数削減などに対応した「ソーシャルディスタンシング営業」ポスターのデータをバウムが無償配布

文:赤井大祐
データは追記・改変しながら自由に利用可能
商業施設や公共空間などのブランディングを行う株式会社バウムは...

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文:赤井大祐

データは追記・改変しながら自由に利用可能

商業施設や公共空間などのブランディングを行う株式会社バウムは、4月6日、新型コロナウイルスの影響によって営業時間や営業形態を変更せざるを得なくなった、小規模店舗などが自由に利用できる「ソーシャルディスタンシング営業」ポスターのデータ配布を開始した。

営業時間の変更、テイクアウトのみのお知らせ、整列時の距離確保の呼びかけやオンラインショップへの誘導など、4月8日時点で全11種類のポスターが用意されており、ポスターとしての掲載、SNSを含むウェブ上において、無償かつ自由に使うことができる。

ダウンロードできるファイルの形式は、PDF、PNGの2種類。また、今後政府によるルール変更に応じ、随時デザインの追加、修正を行っていく。

また、いつからいつまで休業なのか、オンラインショップはどこにアクセスしたらいいのかなど、各店舗ごとに異なる情報を入れる必要があるものは、要所に空欄がもうけてあるため自由にカスタマイズ可能。さらに、小規模店舗が店頭やSNSなどのウェブ上で利用する場合に限り、ポスター内への追記、改変も自由に行うことができる。

株式会社バウムが拠点の一つを置くデンマーク・コペンハーゲンでは、3月中旬に緊急事態宣言が行われ、政府が打ち出すルールに対して、その都度街の飲食店は対応に追われた。そんな中でも、デザインなどをうまく用いることで、お客さんとスムーズにコミュニケーションをとることができた店舗は、地域の中で希望を感じさせるものとなっていたようだ。そうしたことから、パブリックドメインとしてデザインを公開することで、日本においても少しでも各店舗の負担軽減・事業継続の一助につながることを目指すとしている。


ポスターデータ ダウンロードページ