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極小都市アンドラ公国へ人が押し寄せる理由【連載】世界の都市をパチリ (4)
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  • 2018.05.03
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極小都市アンドラ公国へ人が押し寄せる理由【連載】世界の都市をパチリ (4)

宮崎大輔

1988年長野県生まれ。信州大学大学院農学研究科で修士号を取得後、2013年からJICAの青年海外協力隊に参加。中米パナマ共和国で農業指導を2年間行う。2015年からフリーランスになり日本、東南アジア、南米、アフリカの案件に農業コンサルタントとして従事。またノマド生活をしながら、世界中でスナップ写真やポートレート写真を撮影中。ブログ http://jiburi.com/ 

極小国家とは?

みなさんは「極小国家」という言葉を聞いたことがありますか? 極小国家とは、簡単に説明すると規模が非常に小さな国のことです。例えば、イタリアのローマに囲まれているバチカン市国が、最も有名な極小国家ではないでしょうか。他にもリヒテンシュタインやモナコも極小国家の一つです。

私は今までにバチカン市国、サンマリノ共和国、ルクセンブルク、そしてアンドラ公国という4つの極小国家を訪問してきました。そこで今回はヨーロッパのアンドラ公国についてご紹介します。

アンドラ公国とは?

アンドラ公国は、ピレネー山脈にある国家でフランスとスペインに挟まれています。人口はたった8万人弱しかいません。これは日本の地方にある1つの市と同じくらいの規模ですね。それほど小さな国なのです。EUには加盟していませんが、通貨はユーロを使用している不思議な国です。

スペイン・バルセロナからのアクセス

アンドラ公国には空港や鉄道がまったくないため、入国する方法はバスか車を使うしかありません。私はスペインのバルセロナからバスに乗って、アンドラ公国へ向かいました。バルセロナを出発してから3時間ほどで、アンドラ公国の首都アンドラ・ラ・ベリャに到着します。

首都のアンドラ・ラ・ベリャ

首都のアンドラ・ラ・ベリャは山の谷間にあります。最も低い場所を流れる川沿いには大通りがあり、食事やショッピングが楽しめます。中心地にある駐車場は車でいっぱいでした。山の斜面には別荘やリゾートホテルが建っています。冬場はスキーやスノーボードが楽しめ、夏場にはスパやトレッキングができるそうです。私が滞在したのは冬だったので、スキー場が営業していました。夏には避暑地として人気だそうなので、次回は夏の季節に行ってみたいです。

買い物客で賑わう大通り

アンドラ・ラ・ベリャの大通りに向かうと、カメラなどの電化製品を売るお店とブランド物の洋服やカバンを売るお店がたくさん並んでいました。アンドラ公国は2011年までタックス・ヘイブンの国でしたが、今は違います。しかし今でも免税の商品が多いため、買い物をするためにスペインやフランスから人が押し寄せています。アンドラ公国へ来る観光客の主目的は買い物なのです。

そして大通りを歩いていると、寿司レストランを発見しました。「今では極小国家にまで寿司レストランがあるのか!?」と驚きました。

2つの郵便ポスト

市内を散策していると、なんと2種類の郵便ポストが並んで立っていました。1つはフランスの郵便局のポストで、もう1つはスペインの郵便局のポストです。例えば手紙をフランスへ送りたいときにはフランスのポストに投函し、スペインへ送りたいときにはスペインのポストへ投函するのだそうです。2つの国に挟まれた極小国家ならではの変わった郵便制度ですね。

カタルーニャ語とスペイン語、フランス語

アンドラ公国の公用語はカタルーニャ語ですが、スペイン語とフランス語も使われています。例えば私が宿泊したホテルではスペイン語が通じましたが、食事をしたフランス料理レストランではフランス語しか通じませんでした。なのでアンドラ公国を訪れるときには、英語だけでも何とかなると思いますが、スペイン語かフランス語が話せると便利です。

フランス・トゥールーズへのアクセス

アンドラ公国の次は、フランスのトゥールーズまでミニバンで移動しました。雪で真っ白な山道を1時間ほどかけて下り、トゥールーズまではさらに2時間かかります。途中の道端には雪遊びをする子どもたちの姿もあり、フランスから家族で来ているようでした。


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