EVENT | 2019/08/20

eスポーツ実況放送にも対応したイベントスペース、「OPENBASE SHIBUYA」が渋谷・宇田川町にオープン

文:赤井大祐
渋谷はeスポーツの発信地となりうるか?
2019年8月15日、渋谷・宇田川町エリアにマルチイベントスペ...

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文:赤井大祐

渋谷はeスポーツの発信地となりうるか?

2019年8月15日、渋谷・宇田川町エリアにマルチイベントスペース「OPENBASE SHIBUYA」がオープンした。

1Fは商品の展示会やサンプリングなどが行えるオープンスペースとなっており、11月にリニューアルされる渋谷PARCOと東急ハンズに挟まれたロケーションを活かし、さまざまなPR施策、展示に対応することができる。

B1Fはインターネットライブ配信が可能なスタジオスペースで、100人規模の記者会見やPR発表会などに対応可能。2020年の5G回線実用化によって、インターネットライブ配信の需要は大きく増えることが予想されることもあり、1Fのオープンスペースと合わせ、オンライン、オフラインでのコミュニケーションに幅広く対応した施設となるだろう。

また、運営元の株式会社eventures(イベンチャーズ)は、ライブ配信を用いたeスポーツの実況解説番組の実施も強く意識している。現在、eスポーツは動画配信を個人で視聴する文化が主流であるため、従来のスポーツ観戦と同じように一カ所に観客が集まり、みんなで盛り上がることができるスペースにしたい、という目的がある。例えば1Fでは新作ゲームのタッチ&トライイベントを行い、B1Fではそのゲームの配信イベントを行う、マルチにスペースを活用したイベントも可能だ。

また、eventuresの親会社である株式会社ゴンドラ代表取締役の三瓶誠氏は「eスポーツのオンラインイベント需要が高まる中、オンライン、オフラインの双方に対応できるという施設の特性を活かすことで、渋谷から新たなムーブメントやコミュニティを生み出し、eスポーツを盛り上げていきたい」と語った。

昨年には元朝日放送アナウンサーの平岩康佑氏が、eスポーツ専門の実況者のマネジメント会社、株式会社ODYSSEY(オデッセイ)を設立するなど、業界全体としてこういったイベントスペース需要の高まりを感じる。

日本においては未だ大きな盛り上がりを見せていないeスポーツ業界。2020年の東京オリンピック・パラリンピック期間のインバウンド需要にとどまらず、渋谷が日本の流行発信地として再度前進していくための、様々な期待に応える施設となるかもしれない。


OPENBASE SHIBUYA

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