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文：岩見旦
広大な土地を草刈りするのは大仕事。手作業はもちろん機械を使用しても大変だ。草刈り代行業者も多数あるが、レンタルヤギという一風変わった方法があることをご存知だろうか。
借りたヤギに生えている草をエサとして食べてもらうレンタルヤギ。機械の燃料を使用しないので環境に優しく、除草剤も利用しないので安心。崖など人が作業しづらいところでも除草することができ、さらに草をゴミとして処分する必要がないといったメリットがある。
Amazonの物流拠点「多治見フルフィルメントセンター」では2013年から毎年、レンタルヤギによる除草を行っており、昨年は27匹のヤギが活躍した。
「借りたとしても返す自信がない」レンタルヤギがSNSで話題
こんなに便利なのにも関わらず、上手く利用できそうにないというレンタルヤギのデメリットが注目を集めている。それはヤギが可愛すぎる点だ。
あるTwitterユーザーが、ヤギレンタルの事業を行っているテンフィールズファクトリーのサイトを見ていたところ、そこには次のようなことが載っていた。
「一緒に暮らす家の人を仲間だと感じて、よくなついてくれますので、1日1回は触れ合ったり様子を見るようにしてください」
「ヤギを１匹だけ飼う場合、さみしくて飼い主を鳴いて呼んだりします」
健気で甘えん坊のレンタルヤギが愛おしく感じ、借りたとしても返す自信がなくなったとのこと。1日に投稿されたこのツイートは現在1万2000件以上ものリツイートを記録した。
「地域住民総勢ヤギロス」レンタルヤギの経験談が殺到
この投稿が話題になると、実際にレンタルヤギを利用したことがある人から、さまざまな経験談が寄せられた。
毎年レンタルヤギを利用しているという人は、ヤギを返却すると子供が号泣。さらに「地域住民総勢ヤギロス」になるとのこと。レンタルヤギは家族だけでなく、近所からも愛されていたことが伺える。
また実際にヤギを飼っている人からは、人の気配を感じると走って寄ってくる人懐っこい性格や、一緒に歩いて付いてきて頭を撫でてもらいたがるキュートなリアクションなどが寄せられた。勢い余って頭突きしてしまうのはご愛嬌。
一方、ヤギは木に登ってリードが絡まる、鳴き声が大きく近所迷惑、逃げ出すことがあるなどといったデメリットも寄せられた。
DMM.comも参入するなど俄然注目を集めるレンタルヤギ。除草はもちろん、癒やし効果も期待できそうだ。