子どもが主役の秘密基地『Earth Saver Farm』、国際園芸博覧会への出展が始動
国際的な博覧会のブースを、完成品を鑑賞するためではなく、子どもたち自身が種をまき、竹を切り出しながらつくり上げていく。そんな食農教育プログラム『Earth Saver Farm』が、2027年に開催される国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)の花・緑出展に内定している。
手がけるのはプランティオ株式会社とCLASS EARTH株式会社だ。コンセプトは「世界一可愛い未来の農園」。子どもたちが種をまき、育て、収穫し、食べ、学ぶという一連のプロセスを体験する場として企画されており、9月28日にその共創プログラムが本格的に始動した。
会場では、日本固有の固定種・在来種である「絶滅危惧菜®」を栽培し、次世代へつなぐ種を子どもたち自身の手で採取・保存する。輸入依存が進む日本の食料自給率や、多様な農文化を守る意味を、座学ではなく栽培という体験を通じて学ぶ設計だ。ブースの骨組みには、全国で課題となっている放置竹林から切り出した竹を再利用し、地域の課題をもう一度資源へと変える試みも組み込まれている。
来場者を迎えるアテンダントも子どもたちが担う。環境英語プログラム「Earth Saver Family English」を学んだ子どもたちが、GOTS認証オーガニックコットンの公式ユニフォームをまとい、世界から訪れるゲストへ自らの言葉で農園の魅力を伝える予定だという。
体験型展示「令和のお百姓さん体験」が結ぶ、昔の知恵と今のテクノロジー
会期中に会場で実施される体験型展示のテーマは「令和のお百姓さん体験」である。「百姓」はもともと農業だけでなく、さまざまな生業を担う人々を指してきた言葉だ。種や土、天候、生きものについての知識に加え、農具を自作し、自然の変化に対応する技術と知恵を併せ持つ存在として、お百姓さんという言葉を捉え直している。
AIやIoTが暮らしに浸透した令和の時代に、農に必要な技術や知恵はどう変わるのか。展示では、昔から受け継がれてきた自然との付き合い方と現代の技術を組み合わせ、これからの農や食を子どもたちと一緒に考える。種団子づくりや案山子づくりといった農の仕事、とれたて枝豆やメンマ、梅仕事などの収穫体験、縄ないやしめ縄、わらじ、むしろ、草木染めといった昔ながらの手仕事に加え、竹細工や竹の楽器づくり、身近な植物の観察、リボベジや廃トレーを使ったプランターづくりまで、田舎の暮らしと都市の中の農ある暮らしを横断する内容が予定されている。
内容は変更となる場合があり、詳細は決定次第、公式サイトなどで発表される。
竹林整備の共創ボランティア募集と、広がる参加の入り口
『Earth Saver Farm』のブースは、地域の放置竹林から切り出した竹を骨組みやドームアーチに活用する計画だ。その最初の工程となる竹の切り出しに参加する共創ボランティアの募集が始まった。2026年10月25日(日)10:00〜12:30、神奈川県横浜市青葉区の竹林で、放置竹林の現状や竹の特徴を学んだ後、専門家の指導のもと竹を切る、倒す、割るといった作業を体験する。
参加に年齢制限はなく、子どもは保護者同伴での参加となる。参加費は無料で、応募多数の場合は抽選となる。申込みはGoogleフォームから受け付けている。
会期中の体験型展示については、小学校を対象とした優先予約枠も設けられる予定だ。学校・学年・学級単位での参加を想定しており、対象学年や実施内容、受け入れ人数などの詳細は現在調整中だという。あわせて、プロジェクトのコンセプトや進捗を発信する公式サイトが9月28日に公開され、竹林での活動や野菜の栽培、体験型展示の準備など、開幕までの過程が随時発信されていく予定である。
放置竹林という地域の課題を、子どもたちが手を動かしながら学びに変え、その先に国際的な舞台での発信へとつなげていく試みである。竹林整備や会場づくりの過程に関心がある人は、共創ボランティアの募集要項を確認してみてはいかがだろう。
Earth Saver Farm(出展:2027年国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027) 花・緑出展(内定))
コンセプト:世界一可愛い未来の農園
運営:プランティオ株式会社、CLASS EARTH株式会社
共創ボランティア(竹の切り出し)
開催日時:2026年10月25日(日)10:00〜12:30
共創ボランティア実施場所:神奈川県横浜市青葉区鉄町1317
参加費:無料
申込方法:Googleフォームより申込(応募多数の場合は抽選)
共創ボランティア申込フォーム
https://forms.gle/ZpALj416pgrEiemM6
公式サイト
https://latair.jp/green-expo