EVENT | 2023/12/06

大スクリーンに映し出されるマンガでAIの進化とこれから起きる問題について考える体験展示

文:FINDERS編集部

SHARE

  • twitter
  • facebook
  • はてな
  • line

AIが答えを導く過程に焦点を当てた展示も

三菱電機が主催する「AIの倫理性」をテーマとするイベント「この物語、あなたはどう読む?マンガ×AI展」が12月6日に銀座・METoA Ginzaの2階・3階で開催される。

本イベントは、AIが一般的になった時代における「倫理性」をテーマに、AIの進化により起こりえる社会問題を、プロジェクションマッピングを使った体験型アトラクションや、AI活用事例体験を通して考えるもの。

会場は2階、3階でそれぞれ展示内容が分かれており、2階では映画『ちはやふる』を手がけた小泉徳宏監督が主宰する、ROBOT のシナリオ制作チーム「モノガタリラボ」と漫画家・イラストレーターのカシワイが、マンガを制作。AIへの恋愛ともつかない不思議な感情をテーマにした 『アイするということ』と、先進国と開発途上国との立場の違いから生まれる問題や環境問題や、働き方といったの問題をテーマにした『この星、空の下で』という2つの作品が約1.7mの巨大モニターに映し出される。

また投影されたマンガの展示を使って、AI開発に欠かせない「アノテーション」(「これは◯◯だ」、という情報をデータに付与し、AIが学習できる状態にする作業)を体験できるコンテンツも用意されている。スクリーンの前で特定のジェスチャーを行うと、AIがその行動を判別し、マンガのなかにいキャラクターも同様の動きをする体験や、判別が難しい状況を誰かの判断(価値観)によって「善意の行動か、不審な行動か」をラベル付けされる体験など用意されている。

3階では、三菱電機グループ社員のパーパスを表現するキャッチコピー「コツコツ ワクワク 世界をよくする」をテーマに、人が作業するのに困難な場所で活躍する遠隔操作ロボットの操縦体験や、体験展示に関わる開発者の想いを紹介する展示が設けられる。

さらにAIが答えを出すまでに何を考えているのかを推理ゲームとして体験できる『探偵アイの事件簿』が設けられ、普段はブラックボックスとなっているため知る機会の少ない『なぜAIはこの答えをだしたのか』という “謎(推論過程)”を解明しながら、推論過程の可視化を類似体験することができる。

AIについて、その技術や活用法が日々更新されるなか、それに伴い新しい問題が次々と生まれる。本イベントはそんな、これから「起きるかもしれない」問題を考えるきっかけになるだろう。


『この物語、あなたはどう読む?マンガ×AI 展』

期間:2023年12月6日(水)~
会場:METoA Ginza
料金:無料