国内最大級のICT展示会 「Interop Tokyo 2025」 が、いよいよ明日6月11日(水)から3日間にわたり、千葉・幕張メッセにて開催される。1994年にスタートして以来、通信インフラやネットワーク技術を中核に、時代の最先端を映し出してきたInterop。今年のテーマは、「社会に浸透するAIとインターネット」。近年急速に広まりつつあるAIや常にますます進化を続けるインターネットが、私たちの未来の生活や社会をどう変えていくのか、その最前線に迫る場だ。
出展各社に聞く、注目ブースの見どころ
Interop Tokyo 2025には、今年も国内外から約500の企業・団体が出展する。FINDERS編集部は、昨年に引き続き開幕を翌日に控え慌ただしく準備を進める出展各社へのインタビューを敢行、各ブースの見どころなどを伺った。
今回のInteropのテーマは、「社会に浸透するAIとインターネット」。展示会場を歩くとやはり一番目につくキーワードは「AI」 や 「生成AI」 の文字だ。生成AIを活用した業務効率化ツールやチャットボット、ネットワーク運用の自動化から、画像解析による監視ソリューション、さらにはデータセンター内の温度最適化まで - その応用範囲は、もはや 「AIを使っていない領域を探すほうが難しい。」 と言っても過言ではない。


「Data Center Summit」と「教育AIサミット」が初開催
また今回は、主催者特別企画として、「Data Center Summit」と「教育AIサミット」が初開催される。
「Data Center Summit」 では、脱炭素・省電力化、次世代冷却技術、マルチクラウド最適化など、データセンターが直面する課題と未来像にフォーカス。AI時代の裏側を支えるインフラとして、電力・設計・運用にわたる最前線の技術と課題が、多角的に議論される場となっている。
一方の 「教育AIサミット」 は、ChatGPTに代表される生成AIの登場が、教育現場をいかに変えつつあるかを主軸に、教育現場のプレイヤーたちが集結し意見を交わす。AIによる個別最適化学習、教員支援ツール、教育データの活用といった実践的な話題から、倫理や公平性といった本質的な課題まで、教育分野におけるAIのインパクトが幅広く論じられる予定だ。


Interop恒例の 「ShowNet」 や多彩な基調講演も開催
また今年もInteropの名物とも言える 「ShowNet」 も開催。出展企業などから提供された約2,000点の製品・サービスと、約700名のトップエンジニアが結集し、幕張メッセ全体をインターネットに接続する実稼働ネットワークを構築する。相互接続による実証や最新技術のチャレンジを実施する巨大プロジェクトだ。

さらに、国際会議棟でも基調講演をはじめ講演会場の準備やリハーサルが進められていた。特に今年の基調講演では、生成AIの社会実装やセキュリティの高度化、宇宙通信、教育×AIなど、技術と社会の接点に迫るセッションが充実。国内外の研究者、企業リーダー、政策担当者らが登壇する。

AIとインターネットがますます密接に結びつき、社会のあらゆる領域に浸透していく今、Interop Tokyo 2025は、単なる技術展示にとどまらず、未来のインフラと人間社会の関係を見つめ直す貴重な場となっている。最先端のICT技術が一堂に会する 「Interop Tokyo 2025」。業界の動向をつかみたい方にとっても、新しい視点を得たい方にとっても、刺激にあふれた3日間になるだろう。
Interop Tokyo 2025
会期:2025年6月11日(水)~13日(金)
会場:幕張メッセ(国際展示場 展示ホール4~8 / 国際会議場)
主催:Interop Tokyo 実行委員会
運営:(一財)インターネット協会 / (株)ナノオプト・メディア
参加費:無料(展示会・講演) WEBからの登録制・会期3日間有効
公式ホームページ
https://www.interop.jp/