文:FINDERS編集部
最初の1台にいいかも
ものづくりの新たな手法として、普及が進む3Dプリンター。とは言うものの、メンテナンスや3Dデータ作りなど実際にプリントするまでのハードルが少々高いことは否めない。
「KOKONI 3D」はそんなハードルをできる限り取り払った3Dプリンターだ。ハード、ソフト面でそれぞれ特徴を持つ。
まず圧倒的なコンパクトさ。従来の3Dプリンターは大型のものが多く置き場所を選ぶが、本製品はわずかA4サイズに収まる超コンパクト設計。PCやモニターをおいたデスクのちょっとした片隅に置くことができる。
さらに面倒な初期セッティングも不要。組み立てや、テーブルの水平調整もいらないんだとか。届いてすぐに使い始めることができる。
また独自の研究による調整音駆動設計を使用している。サイズも大きくないため、同居人に気を使う必要もなさそうだ。
ソフト面では、専用のアプリがいろいろとサポートしてくれる。フォトモデリング機能を搭載しているので、プリントしたいものの写真を読み込むだけで3Dモデルを生成することができる。また無料でライブラリーからプリント用のデータを読み込むことができる。アプリはiOSとAndroid両方に対応している。
気になる点もいくつか。まずはコンパクト故に、造形の最大サイズが100×100×58mmまでとかなり小さめ。そしてフィラメントは自社製のものしか使用できない、との記載もある。またモデリングソフトで作ったデータや、共有サイトからダウンロードしてきたstlファイルなどを用いてプリントすることができるかは不明だ。
「KOKONI 3D」は手っ取り早く3Dプリンターを導入してみたい、という人にはちょうど良いかもしれない。が、今後ガッツリ取り組みたいということであれば、一般的な大型のモデルを購入したほうがよさそうだ。
ちなみに、Twitterの「#生活治具」というハッシュタグでは、主に3Dプリンターを用いた生活に根付くものづくりを垣間見ることができる。「興味はあるけど使い道がないんじゃないか」と迷っている人はこちらも合わせてご覧いただきたい。