文：FINDERS編集部
走りも妥協しないプロダクトデザイン
コロナ禍によって過去最高の売上を記録するなど、業績を伸ばした自転車業界。中でも電動アシストタイプにはさまざまなタイプが登場しているが、『WELB』は「シンプルかつクリエイティブ」をテーマにした一台だ。
特徴はバッテリーをフレームに内蔵することで、電動アシスト自転車でありながら極めてソリッドなビジュアルに仕上げた点だろう。同時に、電動アシスト自転車につきまとうバッテリーの盗難問題も解消してみせた。WELBのプロダクトデザインは高く評価され、2021年のグッドデザイン賞を受賞している。
さらに指紋認証式スマートロックが搭載されているのも大きなポイントだろう。自転車の鍵の持ち運びや開閉はついつい忘れたり面倒くさくなってきてしまうため、結果的に盗難につながってしまうが、指紋認証であればその心配もなさそうだ。
ハンドル周りはスイッチ類を排除し、スマートフォンを使用した操作が行えるようになっている。専用アプリの「Connected Bike」を使えば、目的地までの最短距離や速度、走行距離などを教えてくれる。またアプリを通じて鍵のシェアも可能。いちいち鍵の受け渡しをせずとも他の人と共用することができる。
重さは16.8kg。一般的な電動アシスト自転車の重さがおよそ20～25kg程度なので比較的軽い。スポーツタイプらしい走りやすさも損っていないようだ。
新設計のカセットスプロケット式ハブモーターをはじめ、9段変速ギア、機械式ディスクブレーキといった基本装備も充実している。
気になるバッテリーの持ちだが、アシスト走行できる距離は約45～100kmとのことだ。ハードな走りこみをせず、通勤や買い物などちょっとした使い方をするぐらいなら数日は充電無しでも使用できるかもしれない。
なお充電はフレームにケーブルを直接挿す形で行うので、自転車置き場に電源を用意できない人は気をつけてほしい。カラーリングはシルバー・ブラック・グレーの3色展開だ。
WELBは、現在CAMPFIREにてクラウドファンディングを実施中。スポーティな走りと電動アシストどちらも捨てたくない、という人は検討の余地ありだ。
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デザインとファッション性にこだわりぬいた電動アシスト自転車「WELB」