文:FINDERS編集部
「あえてVHS」で鑑賞してもらう体験を提供し、若手クリエイターを支援
2022年設立の映画制作会社、NOTHING NEWが手がけるVHS喫茶「TAN PEN TON(タントンペン)」が10月12日に下北沢BONUS TRACKにオープンする。
TAN PEN TONは、NOTHING NEWがセレクトした世界中のショートフィルムを、オリジナルフード&ドリンクとともにブラウン管テレビで楽しむことができる店舗。映画文化を盛り上げ、若手クリエイター支援にもつなげるための拠点として構想され、MotionGalleryにて行ったクラウドファンディングを通じて目標額を超える約440万円を集めるに至った。
映画制作は資金面をはじめとするハードルが高く、若手クリエイターが新たにオリジナル作品に挑戦しにくいという傾向がある。それに対してショートフィルムは上映時間が10分程度で、描きたいテーマや実験的なテーマ、くだらないアイデア、圧倒的な映像体験などにも挑戦しやすいことから可能性を感じたという。
またデジタルデータとして作品を鑑賞するのではなく、かたちあるVHSを用いることで、音楽ファンの間でレコードやカセットテープが再評価されたように、映画・映像作品への愛着を育んでいきたいとしている。
公式Xでは同店で鑑賞できるとみられる作品がいくつか発表されており、今年実写映画監督デビューした岡田詩歌の短編アニメーション『ワンダフル千鳥足 in ワンダーランド』、あいみょんや星野源のMVなども手掛けるPennackyが、田中賢一郎名義で発表するSF短編『吉田のぶお』などがラインナップされている。
10月1日から本オープン前日の10月11日まで、誰でも入場可能な「ウェルカムウィーク」を実施中。ウェルカムウィーク期間中の営業時間は12時〜23時(月曜定休)。
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『TAN PEN TON』
オープン日:2023年10月12日(木)
会場:下北沢BONUS TRACK